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やってきました!西青葉!

蓮華先輩がおにぎりをくれた。

いなりくんにも、おにぎりをあげていた。

3人で列車に乗った。

テロに遭いそうになった。


・・・一個だけおかしいやつ混じってる!!

電車に私たち三人は乗り込んだ。

西青葉までは40分くらい。

そんなに長くはない・・・よね?

乗車してから5分くらい。

いなりくんは窓の外を見てはしゃいでいたけど・・・

「俺暇なんだけど!!」

おんなじ景色ばっかり続くのに耐えられなくなったみたいだ。

「電車は暇なものだろ。」

「先輩の言うとおり!でしょ。」

いなりくんは自分の尻尾の先をいじくりまわしている。

「ちぇー。」

いなりくんは口をとんがらせる。

・・・まぁ、だいぶ移動しないとずっと森が続くからね。

汐見町から西青葉市までには、市が一つ、町を2つ挟んである。

止まる駅は全部で6個。

「まもなく〜」

その一つ目の駅に、今止まりそうだ。

一気に通勤、通学・通学の人たちが流れ込んでくる。

うちの学校は運動会があったから、振替休日で休み。

いつもより特別感を感じる・・・!

「・・・早めに席とっておいてよかったな。」

「私もそう思います・・。」

もしも一本後の列車に乗っていたら、ぎゅうぎゅうだっただろう。

「いなり、椅子から立て。潰されるぞ。」

「わかりました〜。」

いなりくんは渋々立ち上がる。

スーツ姿に身を包むおじさん。

スマホ片手に学生服に身を包む高校生。

乗ってくる人は千差万別だ。

すると、蓮華先輩の隣に誰か座ってきた。

女子高生だ。

明るい茶色に染められた髪の毛。

カバンにはキーホルダーがたくさん。

・・・使いにくそう。

カバンの重さよりキーホルダーの重さの方が重そうだ。

その子は座ってから蓮華先輩のことを見ると、私の方へ視線を移す。

私と目があったからか、その子はすぐに私から目を逸らした。

「結構たくさん乗ってきましたね・・・。」

「ああ。。早く乗っていてよかったな。」

人の波が押し寄せてきて、私たちが乗っていた車両はあっという間にぎゅうぎゅうづめだ。

入りきれなくなった人たちは隣の車両に移動をしているみたい。

すると、蓮華先輩がカバンから何かを取り出した。

「・・・いるか?」

それはおにぎりだった。

・・・なんで今??

「先輩、なんで今食べてるんですか?」

「朝ごはん食べ損ねた。それだけだ。」

先輩はいるの?いらないの?

と急かしてくる。

「い、いらないです・・・」

私は蓮華先輩の隣に座った女子高生に目をやる。

スマホをいじっている・・・ように見えて、蓮華先輩に釘付けだ。

さては、蓮華先輩目当てで隣に乗ってきたな・・・。

グキュウウウウ

うっっ・・・・

私のお腹がなる。

実は・・・私も時間がなくって朝ごはんバナナしか食べてない。

「いるだろ?」

「いりませんって!」

「食べろって。」

最終的に、半強制的に私の手におにぎりを押し込められる。

あーあー、三角形が六角形になっちゃってるよ・・・。

ちょっぴり不恰好なおにぎりを見る。

「中の具はちなみに・・・」

「知らん。母さんが作った。作りすぎてたからあげる。」

形がちょっと変になっても美味しそうなおにぎりだ。

でも・・・。ブドウとか入っていないよね。

お米が綺麗すぎる。

そんな気がすればするほど、怪しく見えてくる。

・・・落ち着け!自分!

先輩のお母さんがブドウおにぎりなんて作るわけないだろ!!

ブドウは違う、ブドウはちがう・・・と頭で唱えていた。

それで、一つ懐かしいことを思い出した。

椿におにぎりを頼んだ時、中にリンゴが入っていたな・・・。

懐かしい。

でも、意外とあれ美味しかったなぁ。

「じゃ、もらいますからね。」

「どうぞ。」

「桜ー!俺にも一口・・・」

「狐は読んでない。おいなりさん自分で出せるだろ。」

先輩がタメ息をつく。

「いなりくん・・・そんなに先輩の『お母さん』の手料理を食べたいの・・?」

「え〜〜それは違うけど・・・。」

「狐。大人しくしておけ。」

列車の中だから7日、先輩の声がいつもより小さい。

ガタガタ、と列車が線路の上を走る振動で気づいた。

・・・先輩めっちゃいい匂いする!!

私ど変態かも!!

すっごい、なんか柑橘系のいい匂いがする!!

いなりくんはといえば・・・日常からお稲荷さんのいい匂いがする。

あ、そんなことよりおにぎり食べなきゃ!!

「も、もらいますね。」

いただきます、とおにぎりを食べる。

その瞬間、ギロッと視線を感じた気がしたけど・・・気のせいか。

先輩はすでに食べ終わったようで、2つ目に手を伸ばしている。

ううん!普通に美味しい!!

中身は・・・シンプルに梅干しだ!

「美味しいです!先輩!親御さんにお礼言っておいてください!」

「母さんもよろこぶと思う。」

そんなことを言って、おにぎりを食べているともう、次の駅が西青葉駅になっていた。

ふと、先輩のカバンの中を見る。

・・・まだまだおにぎりあるな。

「いなりくんにわけないんですか?」

「わけてもいいが・・・。」

「んよっしゃ!!」

「ただし・・・」

先輩は電光掲示板を指差す。

「西青葉についてからだ。」

窓の外には森が消え、代わりにビル群が現れていた。

たくさん、大企業の大きい看板が見える。

「まもなく〜西青葉、西青葉。お降りの際は、開くドアにご注意ください〜〜。」

アナウンスが繰り返される。

「佐倉さん、いこ。」

先輩が手を差し出してくれる。

私はその手を握って立ち上がる。

「似合ってない。」

ぼそっと声が聞こえたかと思ったら、あの女子高生だった。

多分だけど、蓮華先輩と私が付き合ってると思われてる。

・・・いや違いますからね!?

そうだ。付き合っているとしたら・・・似合ってなんかいない。

ふと胸が苦しくなる。

自分みたいな平凡が、イケメンと仲良くしちゃって・・・いいのかな?

そんな考えが出てくるけど・・・・

関わってきたのはあっち!!

そう思うことにした。

私たちの他にも、たくさんの人が西青葉駅で降りた。

「さすが西青葉駅。」

いなりくんがキョロキョロと辺りを見回す。

「お前の時代とは変わっていないか?」

もう列車の中じゃないのに、先輩の声は小さいまま。

「・・・・うん。そうだけど?」

いなりくんはだいぶ間の空いたあと、そう答えた。

『お前の時代』・・・いなりくんはどうやら、

令和・平成の子じゃないみたい。

『お前の時代』・・・かぁ。

「ほれ、狐。」

蓮華先輩はいなりくんにおにぎりを渡した。

「いいの!?ありがとう!」

いなりくんはこれまでになかった程、尻尾を振る。

「美味しいいいい!」

「お稲荷さん持ってないのか?」

「持ってるけど・・・飽きた?」

「『いなり』がそう言うな。」

蓮華先輩はいなりくんからおにぎりを包んでいたラップのゴミを受け取る。

いなりくんの具は、鮭フレークだったみたい。

「じゃ、行こう!」

私の言葉に、蓮華先輩といなりくんは頷く。

「うるるさんはどの辺に・・・」

改札を出たが、うるるさんが見当たらない。

「『西青葉駅』にいるってうるるは言ってたよねえ・・・。」

いなりくんはそう言うが・・・見当たらない。

『駅』って言っても、西青葉駅は群を抜いて広すぎる。

ショッピングモール!?

初めてきた人はそうなるくらい、広い。

「見当たらないよ・・・。」

「ここだ。」

ぶううううん、と小さな扇風機みたいな音がする。

声の方を振り向くと、ドローンがあった。

「ウルフさん!?」

「うるるは急遽仕事が入った。」

「じゃあ逮捕だな。」

「だから見逃してくれって・・・。」

顔を見なくてもわかるほど、ウルフさんの声は疲れていた。

「そのままそこで待っとけ。」

「うるるはわかんの?俺たちがここにいるってこと。」

「このドローンについたカメラで動画を撮っている。その映像はうるるのスマホへ送られている。」

問題ない、とウルフさんは言う。

「・・・壊すか?」

蓮華先輩は気づくと手にガムテープを握っていた。

「それは本当にやめろ!今俺は手出しができないから!!」

ウルフさんの腕だと、対抗できるドローンも作れるだろうけど・・。

見た感じ、本当に無防備だ。

後ろに回ってみると、モニターが付いていて

RECと書いた白い文字が点滅している。

ピーンポーンパーンポーン

放送を知らせる音が鳴った。

「動くなぁ!!今この駅は支配されている!!1時間後に爆発する!!最後の時を楽しめ。」

背中が凍りつく。

・・・テロ!?

周りの人も、膝から崩れ落ちたり家族に電話する人も見受けられる。

「・・・は?」

「て、テロ!?蓮華!警察でしょ!!」

「お前は幽霊だろ!!俺はこっちの世界では中学生だ!」

こんな時でさえ2人は争っている。

「落ち着け落ち着け!そろそろ・・・」

とウルフさんの声が聞こえてくる。

落ち着けないよ!!

一時間、一時間か・・・。

すると、

バン。

放送の電源は切れていなかったみたい。

銃声が聞こえてくる。

すると、低い声が放送室から聞こえてきた。

低い声にしてもわかる。この声は・・・

「・・・ふぅ、こいつが最後ね。あ、もしもしー?仕事終わったからマネー用意しといて〜。」

うるるさんだ。低い声にしていても、やっぱりわかる。

「あ、放送きれてない・・・」

ガチ、と電源の切れる音がする。

「・・・・警察!!」

そこらじゅうから

ぷるるる、

と警察を呼ぶ音が聞こえる。

「皆さん!!落ち着いて行動してください!!」

駅員さんが叫ぶ声が聞こえる。

私たちももちろん、追い出された。

瞬く間に西青葉駅にいた人は全員追い出されて中には職員さん以外いなくなった。

そしてすでにパトカーが辺りを囲んでいた。

ウーウー、とサイレン音でいっぱいだ。

「今あったのは・・・」

「うるるの仕事だろう。」

先輩も信じられないといったように言う。

今一瞬で起こったこと・・・。

うるるさんがいなければ、私たちは一時間後には死んでいた。

ウルフさんや、いなりくんがどうにかしてくれるかもしれないけど、

・・・やっぱり怖い。

今更、恐怖が私を襲ってきた。

「2人とも!!大丈夫??」

「「うるる!」」

「うるるさん!」

警察もすごいけど・・・、

あのほんの一瞬で何事もなかったかのようにこっちへくるうるるさんがすごい。

「詳しいことは後で言う!!」

いや・・・言わなくっても大体わかる!!

すごく、とてつもなく怖かったけれど・・・。

うるるさんにできない仕事はない。

そう思った。

そして、大学へ歩く途中、うるるさんは説明をしてくれた。

テロリストが計画をしていると発覚して、依頼が来たらしい。

たまったま西青葉駅だったものだからつい行っちゃったらしい。

・・・・つい行っちゃったじゃないよ本当!!心臓に悪いな!!

「ついた、ここが大学。」

「だいが・・・・どこですか??」

「これだよ?佐倉さん。」

・・・でっか!?これはどこの王族の豪邸ですか!?


毎日投稿8日目!!

テロリストのシーン、書くのが難しかったです・・・。

本当は、6時目標に書いていたけれど・・・・

遅くなっちゃいました( ; ; )

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