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真理亜の叫び 続き
真理亜は、小学校の6年間を、割と普通に過ごした。
そのなかで、モナリザは、モナリザじゃないと言ったあの日と同じような
パニック症状をひき起こすことが何度か、あったが、
あの時経験した、周りには、決して理解されない事だという諦めに似た境地を知っていた為、
デジャヴを感じても、不思議な夢を見ても、
誰にも話さず、心の中に、秘密の引き出しを作っては、そこに入れる日々を過ごした。
自分にとって、わけが分からない記憶は、きっと前世だなって、納得がいった。
しかし、納得がいっても、スッキリすることは永遠にないと思った。
記憶は、全て断片的で、繋がることがなかったから。
真理亜は、記憶の欠片を拾い集めては、秘密の引き出しにしまい込むような日々が続く。
引き出しは、そのうちいっぱいになってしまうだろう。
もしも、その欠片が、パズルだったら?
繋ぎ合わせたら、一枚の絵が完成するのだろうか?




