16/19
真理亜の叫び
その後の人生、
真理亜は、色々な不思議体験をしたが、
その多くを、家族や友達に語ることはなかった。
理由は、、、
自分が、変わった子だと思われたくなかったから。
たった一度だけの抵抗を
誰も覚えてはいない。
真理亜は、モナリザを観て「この人は、モナリザなんかじゃない」と言った過去がある。
その時のことは、
真理亜が、まだ、小さかったため、
子供のいい加減な戯言だと決めつけられ、
そのうち家族みんなの、記憶から忘れ去られた。
真理亜は、真剣に訴えたが、家族の誰もが、真理亜のその一途な眼差しを、理解することはなく、月日は、過ぎていった。
真理亜の叫びは、何処にも届かなかったのだ。




