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アート(絵画)と真理亜
学校で習った、モナリザの知識を披露しようとした百合亜の話のこしは折られ、
真理亜の声に、一瞬、場が静まった。
「モナリザがモナリザじゃないなんて。じゃあ、モナリザじゃなかったら、何なの?」
百合亜は、真理亜を問い詰めた。
真理亜の魂は、本当は誰なのかを知っていたけど、それを上手く説明することが出来ず、口籠った。
「分からない。だけど、とにかくモナリザじゃないのは、間違いない。」
真理亜は、小さな声で、震えるように言った。
家族みんな、真理亜の訳が分からない話に、呆れて苦笑するしかなかった。
真理亜の気持ちは、張り裂けそうになり、
頭のなかで、
「モナリザじゃない。モナリザじゃない。絶対にモナリザじゃない。」
と何度も何度も繰り返し呟いた。




