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改築について話し合う

「調理場は10名が働けるように作るから、露店を増やしても、1階で仕込みが出来るわ。これだけの量の仕入れは、リーズヘッグが買いに行くんじゃなく、肉屋と野菜屋に届けて貰うべきね。キョウスケ、予定を立てて数量を算出して頂戴。書き留めるのはリーズヘッグがやるわ」


「わかった。1週間単位で、予定を提出するよ」


「あとは、売り上げの両替も、リーズヘッグ一人じゃ不安かしら。用心棒を一人、雇い入れましょう。朝だけの契約にすれば、費用もかさまない筈よ」


「わかった。今でも重量があるんで、荷車を引いて行っとるんだ。そうだ、露店を増やすなら、荷車も買い足さんとな」


「備品の購入に関しては、リーズヘッグに一任するわ。食器類も大幅に買い足す必要があるでしょうね」


「わかった。目録を作って各所に発注する。やはり、随分大がかりになるな」


「そうね。でも売り上げは5倍を見込めるはずよ。頑張っていきましょう!」


 カトリーヌが燃えている。

 俺達も情熱を持って、改築に当たらなければならなかった。


「休み明けから、告知していいんだよね? 常連のお客は、11月が丸々休みなんて、悲しむだろうなぁ」


「告知は大々的に頼むわね。あと、プレオープンに誘いたい人がいたら、呼んで良いわよ。予定表はリーズヘッグが持っているわ」


「じゃあ、あたしも10人位誘いたい! あたしの歌を楽しみにしてくれる、常連がいるんだよねー」


「ぼ、僕は顔見知りに声をかけてみます」


 プリムとジュレが、そう言った。


「俺もリエルの両親とリエルを誘いたい。出来れば2階の個室が良いな」


「あたしはお客として、ユーゴと来たい! 1階で良いよ」


「俺もお客として、両親と来たいですねぇ。1階で構いません」


「わかった。良いぞ。予定表に書き加えておく」


「わたしはエンリコとサリーと一緒に来ます。1階も2階も視察するわ」


 アイロス、ファナ、アディス、リーズヘッグ、カトリーヌがそう言った。


「カトリーヌ達は2階に部屋を予約済みだ。あとは、リリア達だったな」


「うん。リリアと仲間達合わせて4人を2階に予約してくれ。挨拶は俺が出向くからさ。それと、開店後も、2階が空いてたら、2階に案内して欲しいんだよね。リーズヘッグ、良いかな?」


「構わんぞ。あとは、プリムに頼むが良かろう」


「プリム、頼めるかい?」


「わかった。1階の担当者に、プレオープンの時に面通しさせて貰って、全員に周知するよ」


 頼もしいプリムの言葉に、安心する。


「11月はサフア屋で寝泊まりして貰うわ。11月29日には、《竜の跳ね鳥亭》に入居して頂戴ね。新人の人材の選別は、10月中にわたしが済ませておきます。新人がたくさん増えるけれど、頑張りましょうね。私からは以上よ。質問はあるかしら?」


「…………」


「特にないようなので、会議を終了します。お疲れさまでした。じゃあ、これで解散ね」


「昼食を用意しているから、みんなで食べよう。ちょっと待っていてね」


 俺とアイロスは昼食の準備だ。

 俺は早速、かまどに火を付けて、鉄鍋にマオマオの油を敷く。

 ぎっしり餃子を敷き詰めて、焦げ目がついたらひっくり返して差し水をし、蓋をする。

 餃子が焼きあがったら、木皿に盛る。


 汁物料理の取り分けも、付け合わせの盛り付けも、アイロスがやってくれた。

 仕上がった昼食を、みんなで食べる。


「キョウスケ、食後に献立に使う料理を教えて頂戴ね」


「うん、了解だよ」


 昼食は美味しく食べることが出来た。

 食後は、献立の内容をカトリーヌに伝えて、書き留めて貰う。


「じゃあ、始めましょうか。サフア料理からどうぞ」


「うん。順番に言っていくね。兎肉のトーテムサンドイッチ、兎肉のウルドゥサンドイッチ、兎肉のユーカンサンドイッチ、兎肉とイルマと乾酪のサンドイッチ。次はパスタだよ」


「良いわ。パスタをお願い」


「ミートソースのパスタ、ナポリタンのパスタ、カルボナーラのパスタ。次は、ラーメンだよ」


「良いわ。ラーメンをお願い」


「ユーカンラーメン、トーテムラーメン、ウルドゥラーメン。これで10種類だね」


 ラーメンは仕込みが大変だが、美味しいので、採用した。


「じゃあ、兎肉のトーテムサンドイッチから、商品説明をしてくれる?」


「香り高いトーテムで、兎肉のソテーを味付けしました。塩気の濃い美味しさをお楽しみください」


「じゃあ次は……」


 こんな感じで、残り9種類も、商品説明を述べていく。


「良いわ。次は汁物料理ね」


「まず、クリームシチュー。ミネストローネ、兎肉のトーテムスープ。兎肉の中華風肉団子スープ。キノコとテーペのミルクスープ、すいとん、兎肉とビトーのウルドゥスープ。兎肉の甘口カレー、兎肉の中辛カレー、兎肉の辛口カレー」


「良いわ。これで10種類ね。カレーを3種類も、出すのね」


 カトリーヌの疑問も分からないでもない。


「カレーを食べ比べて思ったんだけど、結構辛口と甘口の店が多くてさ。需要がありそうだな、と思ったんだよ」


「確かにピリ辛ってあんまりないわね。良いと思うわ。次は商品説明を順番にお願いね」


「クリームシチューは、優しい飲み口で、たっぷり野菜の入った洋風スープです。乳脂とサフアから作ったホワイトソースをたっぷり使いました。肉は兎肉を使用。まろやかな美味しさをお楽しみ下さい」


 その後、あと9種類の商品説明を終えた。

 次は、肉料理だ。


「兎肉の唐揚げ、兎肉のとんかつ。ビーフシチュー、牛肉の果実酒煮込み、イノッサの煮込みハンバーグ、照り焼きハンバーグ、餃子、ホイコーロー、兎肉とビトーのトーテム炒め、兎肉の肉野菜炒め」


「良いわ。商品説明をお願い」


「兎肉の唐揚げは、ユーカンを使った調味液に兎肉を漬け込んで、カラッと揚げました。じゅわっと溢れ出る肉汁をお楽しみ下さい」


 そんな感じで、残り9種類の商品説明を終えた。

 最後は菓子である。

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