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《まろび猫》のカレー

 まずは、カレーの吟味である。

 煮汁を飲んでみると、中辛程度の辛さだ。

 俺の調合より少し辛い程度である。

 具材は基本の3種を、使用しているようだ。

 無難な仕上がりであろう。


「カレー、美味しいね」


「ん。美味しい」


 カレーをぱくぱく食べるリリアが可愛い。

 次は、肉料理だ。

 見た目は普通の、兎肉とナスのごときビトーの炒め物だ。

 食べてみると、塩辛い。

 よくある味付けのようだ。


「肉料理は、塩辛いね」


「ん。よくある味」


 俺は平べったいサフアの生地の上に具材を乗せて、くるくる巻いて食べた。

 皿が空いた頃合いで、菓子が運ばれてくる。


「お待たせしました」


 イチゴのごときガルのサフア包みだと言っていたが、見た目は饅頭みたいで、上部をきゅっと絞っている。

 かじってみると、牛の乳から作ったクリームがとても甘い。

 ガルの甘さと酸味が丁度良く感じられる。

 

「菓子は、美味しいね」


「ん。美味しい」


 美味しい菓子の美味しさを満喫しながら、俺達は雑談を楽しんだ。

 食後は、店を出て、《竜の跳ね鳥亭》へ帰る。

 20分程で到着し、俺の部屋に入る。


「シャワーを借りるね」


「うん。ごゆっくりどうぞ」


 半刻程経って、リリアが戻ってきた。

 

「じゃあ、俺もシャワーを浴びて来るね」


 俺はゆっくりシャワーを浴びた。

 戻ってみると、寝巻き姿のリリアがベッドに腰掛けていた。


「お待たせ。退屈だったかな?」


「ううん。キョウスケの事を考えていたの」


「そっか。俺もリリアの事を考えていたよ」


 俺はリリアの隣に腰掛けた。

 

「リリア、大好きだよ」


「わたしも、キョウスケが大好き」


 俺はそっとリリアを押し倒し、口づけをした。

 リリアの身体をぎゅっと抱き締める。

 リリアも俺の身体を、抱き締め返してくれる。


 とても幸福で、情熱的な夜であった。

 



 8月29日から9月6日まで、平穏に営業する事が出来た。

 露店も全て売り切っており、順調である。

 ダビとルルイエ、リリアと仲間達、ローガン率いる騎士達などの常連も、食べに来てくれた。


 今週は、アーロン率いる第一騎士団も食べに来てくれた。

 第一騎士団も常連入りしたとみて良いだろう。




 9月7日。

 休日である。

 今日は一日、料理をして過ごした。

 なかなか思うような料理は作れないが、とても楽しかった。

 腕が少しでも上がっていれば幸いである。




 9月8日から9月13日まで、平穏に営業する事が出来た。

 露店も全て売り切っており、順調である。

 ダビとルルイエ、リリアと仲間達、ローガン率いる騎士達などの常連も、食べに来てくれた。


 今週は、リオン率いる第二騎士団が食べに来てくれた。

 うちの店はすっかり騎士御用達である。

 挨拶をさせて貰ったが、リオンはこう言っていた。


「おお、キョウスケ。今日の料理も美味かったぞ! 第一騎士団も第三騎士団も、この店に通っているそうだな! 気持ちはわかる。美味いからな! 俺達もこれから、ちょくちょく寄らせて貰うからな!」


 常連さんが増えて何よりだ。

 俺は心からのお礼を、述べさせて頂いた。


 ファナがある日、こんなことを言っていた。


「リエルは婚約して、いいなぁ。ユーゴはね、まだわたしがアディスにふらつくかもしれないって、疑ってるんだよね-」


「ユーゴは昔気質の男だし、なかなか婚約する気持ちになれないかもしれませんね」


「ユーゴの慎重な姿勢は理解しているつもりだけどね。わたしを信じて欲しいんだ。どうやったら、アディスに惚れないってわかって貰えるんだろう?」


「それは言葉を重ねるしかないのではないでしょうか」


「うん。そうだよね。わたし、頑張るよ」


 ファナとアディスは、そんな会話をしていた。

 



 9月14日。

 休日である。

 今日も一日中、料理の勉強をする。

 研究の結果、面白い料理を作ることが出来た。

 そのうちお披露目出来れば良いな、と思っている。

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