表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/107

93.トマホーク殺人事件

「ガイシャは、成田悦司。〇〇大学の教授だが、テレビの辛口コメンテーターとして有名で、出鱈目を言ってはバレて謝罪をしているので、『ゴメンてーたー』と揶揄されている。

 

 ========== フィクションです ===========

 === 主な登場人物 ===

 眩目くらめ真吉・・・警視庁捜査一課刑事。巡査。

 大曲尚人・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。

 開光かいこう蘭子・・・警視庁捜査一課課長、警部補。

 志摩敏夫・・・警視庁管理官。

 井関権蔵・・・警視庁鑑識課課長。

 秋野治夫・・・警視庁鑑識課課員。

 井関智子・・・警視庁鑑識課課員。井関の娘。

 村松みちる・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。


 辻瑛人・・・捜査一課辻班班長。

 蒔俊郎・・・警視庁捜査一課課員。辻班。


 赤井悦夫・・・機動捜査隊の警部補。

 神道助六・・・捜査二課課長。



 =================================



 午後1時。捜査一課横の大会議室。『トマホーク殺人事件』本部。

 昼食の後、捜査会議が始まった。

 そして、志摩管理官が説明を始めた。

「ガイシャは、成田悦司。〇〇大学の教授だが、テレビの辛口コメンテーターとして有名で、出鱈目を言ってはバレて謝罪をしているので、『ゴメンてーたー』と揶揄されている。発見者は、番組をドタキャンしているので、様子を見に来た、牧尾健二。牧尾は成田が雇用されているプロダクション白垢舎のマネージャーだ。遺体は、写真に見えている通り、トマホークが刺さっている。井関さん。」

「変わった死体、というか、死に方と言うか・・・ガイシャは、頭にヅラを被されている。よくコントで使うヅラで、トマホークの部分は、通常はイミテーションだ。で、わざわざ、そのヅラに本物のトマホークを被せてある。頭蓋骨陥没しているから凶器に違い無い。漫画やドラマやコントと違い、頭蓋骨に直接トマホークをめり込ませるのは簡単じゃない。その凶器だが、赤井の話では、ガイシャの持ち物じゃないかと牧尾は言ったそうだ。成田はキャンプが趣味だと広く知れ渡っているそうだ。秋野、トマホーク。」

「はい。コレはレプリカですが、『トマホークはネイティブアメリカンのアルゴンキアン語で「切るための道具」を意味する、tamahakanトモハーケンが語源で、日常工具や戦闘に使われた投擲も可能な片手斧である。柄が喫煙用のパイプになっているトマホークもある。投擲距離は5メートルから20メートル。原則として柄は木製である。柄の長さは30-50センチメートル程度。鉄器を使用するヨーロッパ文明との接触以降、斧は鉄製となり、以前はそれとよく似た石斧や棍棒「ガンストッククラブ」を用いていた。現在は木の柄に斧と鎚になる金属部品を付けた物を「インディアントマホーク」として通信販売しているウェブサイトもある。』と、ネット検索すると出てきます。」

「ホシが、漫画等の場面をイメージしたのかも知れないが、辻さん、成田が出た番組で『トマホーク』の話題が出たことがあったか、確認してください。怨恨というより、復讐心かも知れない。」

「了解しました。」

「あれ?神道。何かようか?」

「大歓迎、ありがと。実は、マスコミ沙汰になっていないが、成田は結婚詐欺で訴えられている。よくあるパターンだ。妻子がいるのに口説いて『女房とは別れるから』なんて言って。」「そっちでも『ゴメンてーたー』か。」と大曲先輩が割り込んだ。

「お前も、トマホークで叩かれないように注意することだな。」と、蘭子は嫌味を言った。


 午後3時。成田家。

 俺が奥の部屋をチェックしていると、大曲先輩が大きな声で呼んだ。

 手には、PCからプリントアウトした写真が2枚ある。

「隣の奥さんにな。話に出た少年、って、どっちの人物ですか?って聞いてきてくれ。」


 俺は、成田家に到着してすぐ、大曲先輩が聞き込んだ奥さんに尋ねに行った。


 5分後。


「先輩。1枚目は知らないけど、2枚目は見たことがあるって言ってます。」


 午後5時。捜査一課横の大会議室。『トマホーク殺人事件』本部。

 取り調べ室から、神道課長、蘭子、管理官が出てきた。

「ホシは、成田を訴えている、結婚詐欺の被害者加藤真理子と、その息子、飛羽とわ。弁護士と相談して訴えることを伝えに来た加藤だったが口論。息子は、ガイシャのトマホークで頭を叩いた。トマホークづらは、歳末バラエティーショーでガイシャが射止めた賞品だった。まあ、どの道指紋等でアシが付いた筈だが、聴取に呼んだら、あっさり犯行を認めた。『正当防衛』は主張出来るか?と言うから、それは、検察官に訴えたらどうか、と言っておいた。」管理官は、溜息をついた。

「我慢出来なかったのかも知れないが、息子は連れて行くべきでは無かったね。複数の女性と『被害者の会』として訴える予定だったのに。」と、神道課長は言った。


 午後7時。眩目家。

「お前もいつか・・・って言ったら、大曲の奴、おしっこちびってやんの。きゃはは。」

 「トマホークは軽量で、なたより薪割りに適しているらしい。事務所の芸人連れて、翌々日、キャンプに行く予定だったそうだ。あのヅラは、その時の余興用だった。あんな使い方されるとはな。」

「先生、おしっこ行っていいですか?」

「いいよ、手伝おうか?」

「行ってきまーす。」


 ―完―


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ