84.シリアルキラー殺人事件
昼食の後、捜査会議が始まった。
そして、志摩管理官が説明を始めた。
「ガイシャは、東郷八郎。現場は、墨田区の墨田みらい中学校体育館。機捜の赤井警部補が写真を送ってきた。見てくれ。」
========== フィクションです ===========
=== 主な登場人物 ===
眩目真吉・・・警視庁捜査一課刑事。巡査。
大曲尚人・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。
開光蘭子・・・警視庁捜査一課課長、警部補。
志摩敏夫・・・警視庁管理官。
井関権蔵・・・警視庁鑑識課課長。
秋野治夫・・・警視庁鑑識課課員。
井関智子・・・警視庁鑑識課課員。井関の娘。
村松みちる・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。
辻瑛人・・・捜査一課辻班班長。
蒔俊郎・・・警視庁捜査一課課員。辻班。
越前屋幸太・・・捜査三課課長。
赤井悦夫・・・機動捜査隊の警部補。
神道助六・・・捜査二課課長。
新垣舞・・・捜査四課課長。警部補。
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午後1時。捜査一課横の大会議室。『骨折殺人事件』本部。
昼食の後、捜査会議が始まった。
そして、志摩管理官が説明を始めた。
「ガイシャは、東郷八郎。現場は、墨田区の墨田みらい中学校体育館。機捜の赤井警部補が写真を送ってきた。見てくれ。」
管理官は、自ら操って、ホワイトボードに写真を映した。
井関さん達は、まだ検証中だ。
「発見者は、朝トレでやって来た、バスケ部の大野さとる君。取り敢えず110番をし、警察を待った。まだ教師も生徒も来ていなかった。まあ、午前6時だからな。」
「朝トレですか。」
「うん。今度の日曜日に対抗試合があるらしい。キャプテンで、センターらしい。ポジションのことは、よく分からないが。で、機捜と鑑識がやってきて、検証する内に、午前8時にマネージャーの安住新子がやって来たので、学校側に連絡した。皆、投稿しだしたが、赤井の提言で、副校長が臨時休校を決定、教師達は父兄に連絡した。写真では、『大の字』になって寝ているように見えるが・・・。」
そこに、井関さん達がやってきた。
「両腕が脱臼されている。その上で、暴行を受けたらしい。目立たない場所だが、急所だらけだ。村松の好きな、ホシからのメッセージがあったよ。」
智子が、ビニール袋を掲げた。
『レベル1クリア』
皆、首を傾げた。
「ゲームの積りか。なんで暴行して殺す?」と、大曲先輩が呟いた。
「案外、それが答え、かも知れんな。」と、蘭子が言った。
午後4時。捜査一課ウラの柔道場。
ここは、警察官の訓練場でもあり、仮眠所でもある。
蘭子は、管理官に令状を取って貰い。生徒全員のタブレットを回収、怪しいファイルがないか、探った。
一方、その頃俺と大曲先輩は・・・。
午後4時。墨田区の墨田みらい中学校。校長室横の「サーバー室」。
端末を繋いで、俺と大曲先輩は、必死になって探した。
「レベル」の意味するファイルを。
「ダンジョン」というフォルダを先輩は見付けた。
学校にITが導入されて幾久しい。
そして、タブレット導入は、流行り病の時、一気に広がった。
更に、プログラミングを学んだ生徒の内、「エリート」が育って行った。
大曲先輩は、「見付けた!」というメールを「同報通信」で送った。
午後6時。
サーバー室に、侵入者が2人現れた。
バスケ部のキャプテンとマネージャーだ。
「ダンジョンの宝箱なら、もう開けたよ。お二人さん。体育館倉庫で抱き合っている所を発見され、運動具を押しつけたら、肩を脱臼して亡くなった。」と、神道課長が言い、「亡くなった人物は、捜査三課で氏名手配中の泥棒だった。何と、ここの卒業生。だから、侵入しやすいここに隠れた。そこにデートしていた君たちと鉢合わせした。協力した生徒達も『出頭』してきたよ。」と、越前屋課長が言った。
「大捕物になったね。捜査四課は、君たちが受け子を担った、元締めのお囃子ちぃ組に向かったよ。」と蘭子が言い、「君たち、少年課と生活安全課にも話してくれる?ここのサーバーの『筐体』の中にあった『麻薬』について、ね。」と大曲先輩が優しく言った。
「さ、行こうか。手錠要らないよね。」と、村松も優しく言った。
午後8時半。眩目家。
お茶漬けを食べながら、俺は蘭子に尋ねた。
「どこで判ったの?」「あの『レベル1クリア』さ。普通、ゲーマーはそれくらいで自慢しない。体育館倉庫を詳しく調べてくれ、と井関さん達に頼んだのは、そのためだ。生徒達のメールを調べさせたのは、送信先の履歴だ。大した組織犯罪だったよ。大曲にプラス30点あげておいた。」
やはり、東洋の魔女はいた。
あ、あれは、バレーか。
「今夜は夜伽、パスでいい。」
蘭子はもう寝息を立てていた。
―完―




