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66.何ゆえに

「ガイシャは、粕谷慧子。女子銀行員だ。発見者は消防士。隣家の越後家でボヤが発生。よくある、テンプラ火災。天麩羅をあげている最中に電話に夢中になり、コンロを消し忘れた。ボヤで済んだが、消防士が近隣の家を確認に回った。

 

 ========== フィクションです ===========

 === 主な登場人物 ===

 眩目くらめ真吉・・・警視庁捜査一課刑事。巡査。

 大曲尚人・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。

 開光かいこう蘭子・・・警視庁捜査一課課長、警部補。

 志摩敏夫・・・警視庁管理官。

 井関権蔵・・・警視庁鑑識課課長。

 秋野治夫・・・警視庁鑑識課課員。

 井関智子・・・警視庁鑑識課課員。井関の娘。

 村松みちる・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。


 辻瑛人・・・捜査一課辻班班長。

 蒔俊郎・・・警視庁捜査一課課員。辻班。


 新垣舞・・・捜査四課課長。警部補。



 =================================


 午後1時。捜査一課横の大会議室。『女子銀行員殺人事件』本部。

 昼食の後、捜査会議が始まった。

 そして、志摩管理官が説明を始めた。

「ガイシャは、粕谷慧子。女子銀行員だ。発見者は消防士。隣家の越後家でボヤが発生。よくある、テンプラ火災。天麩羅をあげている最中に電話に夢中になり、コンロを消し忘れた。ボヤで済んだが、消防士が近隣の家を確認に回った。強風が吹いていたから、類焼の危険もあったからだ。死体を発見したので、本署と警察に連絡が行った。ガイシャは裸で、性交の跡があった。そして、これだ。」

 捜査員達は、コピーを見ている。

「『女子行員は下半身がだらしない』。A4用紙にプリントアウトされた紙が残っていた。

 明らかに、ホシの遺留品だ。

「PCでワープロ打って書いたものだ。ファイルも残っている。そして、ゲソコンだ。井関さん。」

 井関の前には、妙なものがある。発砲スチロール?

「呼んだ?」と、新垣課長が入ってきた。

「舞。手伝ってくれ。小柄なお前なら適任だ。」

「実験?やだ。」

「アッパーカッターマンのチケットが2枚あるんだけど・・・。」

「乗った。何すればいい?」

 凄いノリだ。

「これは、インソールなんかを作る為の道具だ。新垣課長。恐れ入るが、この靴履いて、乗ってみて。」と、井関さんは、丁寧にお願いした。

 新垣課長が乗ると、ずぶっと、めり込んだ。

「そっと上がって。」

 応援に来た鑑識課員が、測定している。

「前夜は雨だったから、侵入者のゲソコンは、残っていた。だが、どうも靴のサイズと深さがおかしい、ということで実験して貰ったんだ。ありがとう、新垣君。」と、管理官は言った。

「どういうこと?」と新垣が詰め寄るのを「ホシはオンナってことさ。お前以外のな。」と蘭子は、いなした。

「偽装?」

「そういうこと。ガイシャの体内の精液も、本物かどうかは疑わしいが。」と、井関は言った。

「普通は、残さないよ。こんな紙。」と、大曲先輩は言った。

「辻さん達は、職場関係当たって下さい。村松、連れてって。大曲、PCは?」

「見たけど、妙にキレイキレイ。削除してるから、復元ソフトが要るね。」

「今、秋野が必死に復元している。〇エディングドレス、発注したか?って聞いたら慌ててた。」「父さん、人が悪いよ。」

「大曲達は、別口の『聞き込み』を頼む。」と、蘭子は言った。


 午後4時半。捜査一課横の大会議室。『女子銀行員殺人事件』本部。

 意外な展開だった。消防士館山孝夫が出頭してきたのだ。

 取り調べ室から、管理官と蘭子が出てきた。

「ホンボシは、隣家の大屋竹子。凶器は、千枚通し。粕谷は、昼は銀行員、夜は売春婦だった。大屋は見張り役だった。ある日、大屋は、粕谷が抜けたがっていること、顧客の中に館山がいることを知った。館山は、元カレだった。大屋は粕谷を殺害後、館山に屍〇をさせた。そして、自分は『侵入口』から出て、館山は、玄関から出た。無論、PCの工作も大屋だった。大屋は、同じ銀行のOLだった。組織に連れ込んだのも大屋だった。館山は『良心の呵責』から出頭した。器物損壊罪、死体遺棄罪、偽証罪は免れないな。」

 管理官に続いて、蘭子は、「舞が、組絡みだから、きゃほーいって言って、スキップした。」と言ったが、誰も笑わなかった。

 まあ、そうだよなあ。

 午後7時過ぎ。眩目家。

「インソールの件な。あれ、智子が言い出したんだ。インソールでな。5センチサバ読んでるだ。」

「え?そうなの?ウェディングドレスの件は?」

「発注済らしい。クリーニング、出しとけよ、礼服。」

「了解。」

 振り向くと、ウェディングドレスの蘭子がいた。

「今夜はこれで、楽しもうぜ。どうせ、クリーニング出すんだから。」


 ぐうう。

 お腹が鳴った。ああ、神様。


 ―完―


 ※「アッパーカッターマン」はフィクションです。そういう映画も人物も存在しません。






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