31.パパ活殺人事件
「ガイシャは、北村理恵。生興女子高校の高校生。発見者は、母親の満子。絞殺の上、鴨居に結束バンドで括り付けられた状態で発見された。母親は、半狂乱で『絶対、犯人を見付けて下さい』と懇願していた。」
========== フィクションです ===========
=== 主な登場人物 ===
眩目真吉・・・警視庁捜査一課刑事。巡査。
大曲尚人・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。
開光蘭子・・・警視庁捜査一課課長、警部補。
志摩敏夫・・・警視庁管理官。
井関権蔵・・・警視庁鑑識課課長。
秋野治夫・・・警視庁鑑識課課員。
井関智子・・・警視庁鑑識課課員。井関の娘。
辻・・・捜査一課辻班班長。
蒔俊郎・・・警視庁捜査一課課員。辻班。
神道助六・・・捜査二課課長。
新垣舞・・・捜査四課課長。
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午後1時。捜査一課。『女子高生絞殺事件』本部。
昼食の後、捜査会議が始まった。
そして、志摩管理官が説明を始めた。
「ガイシャは、北村理恵。生興女子高校の高校生。発見者は、母親の満子。絞殺の上、鴨居に結束バンドで括り付けられた状態で発見された。母親は、半狂乱で『絶対、犯人を見付けて下さい』と懇願していた。」
「管理官のタイプだし。智子、管理官はDカップ以上が好みらしい。」
「ああ、それで。」と智子は納得した様子だった。
智子は、着痩せするが、Dカップだ。蘭子は、時々羨ましい、と言う。蘭子はCカップだ。
「えー、いいですかね。今回のガイシャのクビには、はっきりと、所謂『吉川線』が出ていました。そして、ロープだけでなく結束バンドを使用。500ミリのステンレス製です。」と、井関が説明した。
「井関さん。オンナでも可能ですか?」
「開光課長は、発想が凄い。可能ですね。踏み台があれば、ね。ガイシャは、クビの細い女の子だし軽い、クローズ出来れば力はあまり要らない。」と井関は蘭子の質問に答えた。
「間違いなく怨恨だな。辻さん、聞き込みは?」管理官が言うと、辻は困った顔をした。
「それが、被疑者の該当者が多すぎます。実は、ガイシャは、所謂『パパ活』をしていた。次々と『パパ』を変え、恐喝していた。」
「恐喝のネタは、コレですね。」と、大曲先輩がSDから動画再生し、5秒で止めた。
「隠し撮りされて脅されて、とことん困った奴が殺害した。だが、この殺害方法は違和感がある。」
蘭子の言葉に俺も同調した。
「男なら、撲殺か刺殺が手っ取り早いですいね。手が込んでる。」
「辻さん、次々パパを変えた、という情報はどこから?」
「同級生です、開光課長。3人が証言しています。」
五分考えた蘭子は、「よし、3人を引っ張ろう。」と断じた。
「管理官。令状をお願いします。大曲、眩目、徹底的に調べろ。」
午後5時。捜査一課。『女子高生絞殺事件』本部。
取り調べ室から蘭子が戻って来た。
「吐きました。主犯は持田朝子。従犯は戸窓詠子、草川紀子。パパ活は四人グループで行っていた。ガイシャの北村理恵は所謂『足抜け』しようとしていた。リンチによる犯罪。こういうグループにありがちな、『黒幕』が二課のマークしていた半グレ。スマホの紹介サイトでカモを釣って、グループに売春させていた。パパ活じゃなく、組織犯罪です。大道が逮捕に向かいました。管理官。北村の母親には、『止めようとしていた』と強調してあげて下さい。」
「ああ。そうするよ。それと・・・Dカップの話は拡散しないでね。」
「もう、みんな知ってます。」
管理官は、肩を落した。
午後7時。眩目家。
僕の作ったハヤシライスを蘭子は上手そうに食べていた。
「ホシがオンナって、やっぱり凄い推理力だね。」
「カンだよ。」「え?」「オンナのカン。ハヤシライスの後は、お前な、真吉。」
俺は、まだまだ修行不足だ。
―完―




