表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/107

32.選挙違反殺人事件

「ガイシャは、菅井瑛人。贈収賄で公安から、公職選挙法違反で二課から追われていた。反社とも付き合いがあり、四課も目を付けていた。」

 

 ========== フィクションです ===========

 === 主な登場人物 ===

 眩目くらめ真吉・・・警視庁捜査一課刑事。巡査。

 大曲尚人・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。

 開光かいこう蘭子・・・警視庁捜査一課課長、警部補。

 志摩敏夫・・・警視庁管理官。

 井関権蔵・・・警視庁鑑識課課長。

 秋野治夫・・・警視庁鑑識課課員。

 井関智子・・・警視庁鑑識課課員。井関の娘。


 辻・・・捜査一課辻班班長。

 蒔俊郎・・・警視庁捜査一課課員。辻班。

 神道助六・・・捜査二課課長。

 新垣舞・・・捜査四課課長。



 =================================


 午後1時。捜査一課。『日本刀刺殺事件』本部。

 昼食の後、捜査会議が始まった。

 そして、志摩管理官が説明を始めた。

「ガイシャは、菅井瑛人。贈収賄で公安から、公職選挙法違反で二課から追われていた。反社とも付き合いがあり、四課も目を付けていた。」

「逃がした魚は大きいかも。まあ、蘭子のテリトリーだし、資料は渡すわ。」と、新垣は言った。

「右に同じ。以下同文。」と、神道も言った。

 右に同じと以下同文は同じ意味だと思ったが、新垣課長は、今日は何故か超ミニ。誘っているような格好だが、その色気で反社の組員を落すらしい。

「見たか?」と、大曲先輩は小声で俺に総意を求めて来たので、俺は頷いた。

「そこの2人。死語は止めようね。新垣は、これから、『出入り』の『カチコミ』だ。」

『出入り』とは、反社同士の抗争で、『カチコミ』とは、そのタイミングで逮捕に向かうことだ。

 超ミニの方が動き易いのか?

「えー、ガイシャは、日本刀で袈裟懸けで斬られている。間違いなくプロだな。」

 井関の言葉に、「即死ですか?」と、俺は思わず阿呆な質問をしてしうまった。

「今夜、たっぷり教えてやるよ。」

 反社みたいな凄みで言ったのは、蘭子だ。

 課長である手前、俺を名字で呼ぶことが多いが、共済課の俺の妻でもある。

「まるで時代劇みたいだが、ガイシャの側にこれが落ちていた。『選挙違反』と読める。PCでプリントした用紙を日本刀で拭いている。」

 管理官は、スライドの画面を見せた。

「これは、警察に対するパフォーマンスと言うより、ホシの依頼人への、それかも知れない。」と、蘭子は言った。

「えー、近所では、普通のサラリーマンと思われていたようです。二課での情報では、選挙も度に『個別訪問』をして、宗教団体系の政党へ投票するように脅しているようです。以前は、宗教団体の会員がやっていたことですが、四課によると、あまりあからさまだと、却って逆効果になると知って、宗教団体が雇っているようです。主に、解散した反社の組員の収入源になっているようです。」と、辻が報告した。

「詰まり、家で言うと、地上げ屋ね。」と、思わず智子が発言し、井関に睨まれた。

「依頼人が気になるな。大曲、眩目。令状貰うから、ガイシャの家の屋根裏から庭まで探してみろ。」

「何を探すんです?」と大曲が言うと、「お前らの得意分野の機械だ。」と、蘭子の目が光った。

 実は、ガイシャのポケットや寝室等からスマホが見つかっていない。ケータイキャリアを当たってみると、所持していた筈なのだ。


 応援も得て、ガイシャ宅を調べると、洗面所の鏡台に『隠し棚』があった。

 身の危険を感じたガイシャが隠したのだ。


 翌日。午後1時。捜査一課。『日本刀刺殺事件』本部。

 管理官は言った。

「今、二課が逮捕に向かっている。開光君。」

 蘭子が口を開いた。

「ガイシャは、宗教団体に行き来する間に、帳簿と住所録をコピーした。スマホによる写真だ。ガイシャは、ケータイも持っていた。、ガラホって奴だ。こっちは電話連絡やメールに床っていた。そして、コピーしたことがばれた。依頼人は宗教団体。肝心のホシは、ガイシャの元仲間だ。こっちは、四課が逮捕に向かった。芋づるにするって張り切っている。超ミニでな。アレ、私が昔履いてた奴。舞の『勝負服』なんだ。判ったか、秋野。」

 智子が、秋野を小突いた。


 午後6時半。眩目家。

 牛肉たっぷりの肉うどんを、蘭子は2杯食べた。

「真吉。」「はい。」「明日は、午後からだ。判るな、この意味。」

「覚悟は出来ています。この前の話、本気ですか?」

「なんだ。」「当分、子供は作らないって。でも・・。」

「お前を求めるのはな。独り占めしたいからだよ。うひひ。」


 なんか悪寒がした。風邪かな?


 ―完―


 ※袈裟懸け(けさがけ)とは、僧侶が袈裟を左肩から右の脇下へ斜めに掛ける姿、あるいはそのように物を肩から斜めに掛ける様子。剣術では、刀で敵の肩から反対側の脇下へ向けて斜めに斬り下ろす技法(袈裟斬り)を指す。衣類、カバン、刀の軌道など、斜め掛けの動作全般を指す言葉である。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ