↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
277/281

276.悪口はカネになる2

局アナ白井が、通用口から入ろうとすると、「梵鐘(ぼんしょう)事件について、お話聞きたいのですが・・・。」と言ういた。

男は、元週刊誌記者の横田平太だった。

「何の事ですか?」白井は、声がうわずっていた。


 

 ========== フィクションです ===========

 =================================

 ※警視庁捜査一課。蘭子が課長になる前は、課長が全部一課を仕切っていた。当然だが。

 だが、村松のいた所轄でパワハラ・イジメがあり、合同捜査に訪れた際に、当該の相手数人の股間を蹴った為、警視庁内で問題になった。

 懲戒解雇になる替りに、一課の決裁を各係長が受持ち、蘭子は「お飾り」の「窓際族」になった・・・というのが、表向きの情報。本来の階級は警部だったが、降格になった。

 実は、志摩管理官が「自分の監督下」に置くという名目で、「特殊捜査チーム」を結成した。蘭子の判子は、各係の係長が持ち、替りに決済印を押す。蘭子は特殊捜査チームの長として指揮を執っている。

 従って、ドラマ・映画のような「大事件の時だけの捜査本部」は置かない。

 大会議室は、特殊捜査チーム専用である。

 事件は頻繁に起こるので、大会議室が一日中空っぽなのは、希である。

 俺は、「ちょっとしたこと」があって、課長の夫である。

 課長の元カレである、大曲先輩とコンビを組んでいる。

 この物語は、蘭子の特殊捜査チームの活躍のお話である。


 ※「暴力団対策課」は、敢えて「旧捜査四課」として扱っています。

 ※警視庁で痴漢被害の相談・対応を主に行っているのは、各警察署の生活安全課です。


 =======================

 午後2時。日の丸テレビ。

 局アナ白井が、通用口から入ろうとすると、「梵鐘(ぼんしょう)事件について、お話聞きたいのですが・・・。」と言ういた。

 男は、元週刊誌記者の横田平太だった。

「何の事ですか?」白井は、声がうわずっていた。

 丁度、そこにアシスタントディレクター、通称ADの綾川が通りかかった。

「行きましょう、白井さん。」

「綾川さん・・・。」


 午後3時。

『ニュースですけど、何か?』の本番中、何故か生中継のカメラ映像に切り替わり、横田が殺される場面が映った。

「あ・・・ええっ!!」

 慌てて、綾川が通用口に行くと、横田が死んでいた。

 そして、リモート装置が付いた、カメラがあった。


 1時間後。

 機捜と鑑識が到着した。

 秋野が遺体から、紙片を取り出し、井関と赤井に見せた。


 =================

 午後5時。捜査一課横の大会議室。『テレビ局生中継殺人事件』本部。

 管理官が説明を始めた。

「ガイシャの横田平太氏は、、元週刊誌記者で、執拗な取材で有名だったが、事件を起こして記者を引退。Newtubeで、好き勝手なニュースを流し始めた。そして、昨日の事件でテレビ局に非があること知り、白井アナに突撃取材をしようとしていた。ガイシャが持って来たカメラは壊され、替わりに局の生中継用のハンディカメラが、リモート装置を付けられた状態で放置されていた。局では、盗難にあったカメラだと言っている。だが、局内で手引きした者がいる可能性もある。模倣犯のようで模倣犯でもない。そして、紙片を握らされていた。秋野君。」

 秋野は、スライドに紙片を映し出した。

『てんちゅう2』

 てんちゅう、って、『天誅』?

 死語だけど。

「遺体に刺さっていたのは、バタフライナイフ。隙を突いたんだろうな。無論、指紋は出て来ない。」と、井関は溜息をついた。

「辻さん達は、もう1度テレビ局へ。皇係長のチームと関口係長のチームに記者連中へ聞き込みして貰う。今回、横田氏は独居だが、遺体確認に来た、離婚した奥さんが今、溝内課長と面談中だ。大曲達は、合流して、横田家へ向かえ。」

「「「了解!!」」」


 午後6時。横田家。

「あなた、男性?女性?」と離婚した柳江美子氏は植え込みの中から玄関の鍵を出し、村松に質問しながら、解錠した。越前屋課長なら、嘆くところだ。空き巣が一番初めに探す場所じゃないか。

「男性です。捜査の為に女装もします。ご内聞にお願いいたします。」

「はいよ。死んでせいせいした相手だからね。葬式あげなくていい、って言ってたから、そうするわ。好きに捜査して頂戴。」

 俺達は、顔を見合わせた。

 夜なので、村松の聞き込みは無し、だ。

 村松は、寝室とバスルームを受け持った。

 俺が散らかったままの書庫を片づけながら、アルバムを探していると、村松が呼んだので、空き部屋に行った。

 ベッドの後があるから、予備の寝室だったのか?

「先輩。畳が盛り上がってます。」

 そう言えば、目を皿にして眺めると、何かがおかしい。

 村松は、頭のヘアクリップを外すと、器用に畳を持ち上げた。

 流石、潜入捜査官。

 畳の下の新聞紙の下には、お札が並んでいた。

「何、これ?」

 後から来た江美子氏が呆れていた。

「収穫、あったようだな。こっちもあった。」と、大曲先輩が言った。

 そして、蘭子に報告した。

「半グレに消されたみたいだ。」


 ―「捜査一課ですけど、277」につづくー


 ※今回の登場人物(順不同)

 === 主な登場人物 ===

 眩目(くらめ)真吉・・・警視庁捜査一課刑事。巡査。

 大曲尚人・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。

 開光(かいこう)蘭子・・・警視庁捜査一課課長、警部補。

 志摩敏夫・・・警視庁管理官。警視正。

 井関権蔵・・・警視庁鑑識課課長。警部補。

 秋野治夫・・・警視庁鑑識課課員。巡査。

 新山ひかる・・・警視庁鑑識課課員。巡査。

 村松みちる・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。


 辻瑛人・・・捜査一課辻班班長。巡査部長。

 蒔俊郎・・・警視庁捜査一課課員。辻班。巡査。


 神道助六・・・捜査二課課長。警部補。


 赤井悦夫・・・第三機動捜査隊の警部補。

 溝内健児・・・生活安全課課長。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。