253.外国人解体業者
前回のあらすじ。
長距離トラックの運転手と助手は、トラックの雨に出た人物を轢いたと思った。
実は、路肩に駐めてあった、砂利トラから転がってきた死体だった。
その砂利トラは、バーストの跡があった。
========== フィクションです ===========
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※警視庁捜査一課。蘭子が課長になる前は、課長が全部一課を仕切っていた。当然だが。
だが、村松のいた所轄でパワハラ・イジメがあり、合同捜査に訪れた際に、当該の相手数人の股間を蹴った為、警視庁内で問題になった。
懲戒解雇になる替りに、一課の決裁を各係長が受持ち、蘭子は「お飾り」の「窓際族」になった・・・というのが、表向きの情報。本来の階級は警部だったが、降格になった。
実は、志摩管理官が「自分の監督下」に置くという名目で、「特殊捜査チーム」を結成した。蘭子の判子は、各係の係長が持ち、替りに決済印を押す。蘭子は特殊捜査チームの長として指揮を執っている。
従って、ドラマ・映画のような「大事件の時だけの捜査本部」は置かない。
大会議室は、特殊捜査チーム専用である。
事件は頻繁に起こるので、大会議室が一日中空っぽなのは、希である。
俺は、「ちょっとしたこと」があって、課長の夫である。
課長の元カレである、大曲先輩とコンビを組んでいる。
この物語は、蘭子の特殊捜査チームの活躍のお話である。
※「暴力団対策課」は、敢えて「旧捜査四課」として扱っています。
※警視庁で痴漢被害の相談・対応を主に行っているのは、各警察署の生活安全課です。
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砂利トラ(じゃりトラ)とは、砂利や土砂などを運搬するダンプカーやトラックを指す俗語です。
クライングフリーマン
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前回のあらすじ。
長距離トラックの運転手と助手は、トラックの雨に出た人物を轢いたと思った。
実は、路肩に駐めてあった、砂利トラから転がってきた死体だった。
その砂利トラは、バーストの跡があった。
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午前11時。捜査一課。蘭子のデスク。
神道課長から、電話が入った。
俺は、スピーカーをオンにした。
「長距離トラックの2人な、行方が分からないそうだ。」
「どういうことだ、神道。」と、蘭子は言った。
「大仏課長が、バーストのことを確認しようと長距離トラックの会社に電話したら、帰社した後で、仮眠室に入った形跡がない、と言うんだ。無論、彼らのスマホも繋がらない。実は、気になっていたんだが、無許可の、外国人解体業者が出没している。反社や半グレが、その業者を使って仕事をさせている。盗難に遭った砂利トラの持ち主は、新垣によると、岩本後世会の傘下の会社だ。蘭子。セクシー女優コロシとは別に、事件が起きていた可能性がある。」
「ありがとう。でも、何故、二課が?」
「SNSで釣るんだよ。闇金が儲からなくなったから、半グレも色んなことをやる。主に〇トナム人らしいが、作業員を闇サイトで募集して、反社に紹介しているのが、元NPO法人命拾いの会。何か分かったら、連絡する。」
「OK。分かった。」
「繋がったな。」と、大曲先輩は言った。
「幾らスタントのセクシー女優でも、始終裸の筈はない。」
「どういうことです、先輩。」
「聞いて無かった?下着を身に着けていなかったんだ。智子の話だと、レイプの跡はない。事件に巻き込まれて、放置されたんだ。
午後5時半。捜査一課横の大会議室。『砂利トラ死体遺棄事件』本部。
取り調べ室から、神道課長、新垣課長、倉田課長、大仏課長、深山課長、溝内課長、小宮課長、井関警視監、大曲先輩、蘭子、管理官が出て来た。
神道課長、新垣課長、倉田課長、大仏課長、深山課長、溝内課長は、すぐに出て行った。
管理官が説明に立った。
「ホシは、元NPO法人命拾いの会の宮津敬吾、大下睦夫。そして、〇トナム人通称アンと通称ファン。命拾いの会の、提携の反社の組織岩本後世会に渡す筈の砂利トラが盗まれ、盗んだのがアンとファン。怒った宮津達が追い掛け、カーチェイスの末に砂利トラを追跡、バーストさせた。その際に通りがかった、ガイシャ白鳥百合子は巻き添えで砂利トラに撥ねられた。アンとファンは、砂利トラにガイシャを乗せ、逃走した。一方、宮津達は無関係と決め込む為に逃走した。広域捜査にし、挙動不審の〇トナム人2人を検問で捕えた。」
「〇トナム人2人は、色んな罪を犯している。幸か不幸か、帰化申請が終わった後だ。日本人として、相応の罰を受けて貰う。」と、井関警視監が言った。
「ガイシャの通夜は、今夜だ。」
「私達で行って来ます。管理官。」
「そうしてくれ。」村松が、管理官にハンカチを渡した。
午後7時。ある葬儀会館。白鳥家の通夜。
駆けつけた遺族と、天野社長の声かけで集まった、セクシー映画関係者。そして、俺達数名の警察官といった、寂しいメンバーだった。
読経が終わり、焼香が済み、天野社長の挨拶が終わった。
会館の外で、天野社長は言った。
「ありがとうございます。やっと、あの子も報われます。今夜来たメンバーは、皆、スタントで白鳥に恩義のある者です。遺作になった作品には、白鳥のクレジットを入れる積りです。」
「それは、朗報です。」蘭子は、言った。
午後8時半。眩目家。
おにぎりを頬張りながら、蘭子は、「厄払いって、聞いたことあるよな?」と、俺を見た。
恐い。
―完―
※今回の登場人物(順不同)
=== 主な登場人物 ===
眩目真吉・・・警視庁捜査一課刑事。巡査。
大曲尚人・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。
開光蘭子・・・警視庁捜査一課課長、警部補。
志摩敏夫・・・警視庁管理官。警視正。
井関権蔵・・・警視庁鑑識課課長。警部補。
秋野治夫・・・警視庁鑑識課課員。巡査。
秋野[井関]智子・・・警視庁鑑識課課員。井関の娘。巡査。
村松みちる・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。
辻瑛人・・・捜査一課辻班班長。巡査部長。
蒔俊郎・・・警視庁捜査一課課員。辻班。巡査。
神道助六・・・捜査二課課長。警部補。
新垣舞・・・捜査四課(仮)課長。
赤井悦夫・・・第三機動捜査隊の警部補。
倉田喜一・・・サイバー犯罪対策課課長。
酒井優香・・・サイバー犯罪対策課課員。
小宮孝・・・警備課課長。
越前屋幸太・・・捜査三課課長。
溝内健児・・・生活安全課課長。
大仏俊吉・・・交通課(交通捜査課)課長。
深山俊哉・・・警視庁広報課課長。警部補。
皇信也・・・捜査一課第二係係長。警部。
餅屋重樹・・・捜査一課第一係係長。警部。
関口寛也・・・捜査一課第三係係長。警部補。
紅林新太・・・捜査一課第四係長。警部補。
井関一郎・・・警視庁警務部監察官。
天野忠・・・セクシー映画アポローンの社長。
※セクシー映画業界の知識・経験はありません。全て、仮想です。
ご了解下さい。クライングフリーマン




