203.スパイ大合戦
ゲームセンターに向かう途中の小学生2人が見付けたのはマネキンではなくコスプレされた2体の死体だった。
蘭子は、大掛かりな捜査を始めさせた。
========== フィクションです ===========
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※警視庁捜査一課。蘭子が課長になる前は、課長が全部一課を仕切っていた。当然だが。
だが、村松のいた所轄でパワハラ・イジメがあり、合同捜査に訪れた際に、当該の相手数人の股間を蹴った為、警視庁内で問題になった。
懲戒解雇になる替りに、一課の決裁を各係長が受持ち、蘭子は「お飾り」の「窓際族」になった・・・というのが、表向きの情報。本来の階級は警部だったが、降格になった。
実は、志摩管理官が「自分の監督下」に置くという名目で、「特殊捜査チーム」を結成した。蘭子の判子は、各係の係長が持ち、替りに決済印を押す。蘭子は特殊捜査チームの長として指揮を執っている。
従って、ドラマ・映画のような「大事件の時だけの捜査本部」は置かない。
大会議室は、特殊捜査チーム専用である。
事件は頻繁に起こるので、大会議室が一日中空っぽなのは、希である。
俺は、「ちょっとしたこと」があって、課長の夫である。
課長の元カレである、大曲先輩とコンビを組んでいる。
この物語は、蘭子の特殊捜査チームの活躍のお話である。
※「暴力団対策課」は、敢えて「旧捜査四課」として扱っています。
※警視庁で痴漢被害の相談・対応を主に行っているのは、各警察署の生活安全課です。
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※前回のあらすじ
ゲームセンターに向かう途中の小学生2人が見付けたのはマネキンではなくコスプレされた2体の死体だった。
蘭子は、大掛かりな捜査を始めさせた。
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午後5時。捜査一課。第二応接室。
中途報告会をして、蘭子は言った。
「これは、総理への当てつけどころじゃない。時間稼ぎは、質疑を延ばしていただけじゃなかった。『乗っ取り』だ。」
「乗っ取り?どういうことだ、蘭子。」と、新垣課長は怪訝な表情で言った。
「古河家の倉庫で見つかったのは、富山幸男氏宅の権利書、登記簿だ。古河夫人は見たことがない、と言ったそうだ。詰まり、殺されたガイシャの古河が隠したんだ。ガイシャ杉下のPCのファイルでは、他の場所に隠したように書いていたのは、カモフラージュだ。2人は、党事務所での同期で、仲が良かったと辻さん達が聞き込んでいる。調べて見ると、富山国夫氏の11回忌を6月に迎えている。古河達の党ではないが、政界の重鎮だった人物だった。色んなゲストが呼ばれ賑わった。その日、弟である富山郁夫氏が、登記簿を開いたまま、あちこち動き回っていた。盗難に気づいたマリー夫人は、警察に極秘で捜査して欲しいと、願い出た。ここからは推測だが、同じ重鎮の沢辺伊知郎氏が、内々に調査していたに違いない。国夫氏の党関係者でなく、郁夫氏の党の内部の人間の方が怪しい。そして、自分に調査の手が回ってきた、と杉下氏の日記に書いてある。更に、杉下氏のPCはハッキングされていた。隣国に。タイムスタンプから推し量ると、その日記の後に、ガイシャ2人は呼び出されている。もし、登記簿が入手出来れば、隣国はどう出るか?ガイシャ達の党は、隣国の直属になる。今でも、幹部達の弱みを握って操っているに違いないが、『日本支部』である筈の、にっぽん巨岩党が弱体化しているから、第一野党を配下にした方が都合がいい。週刊誌の会社を買収してはいるが、間接的な『揺さぶり』しか出来ないのが現状だからな。」
「で、どうする?蘭子。」と、神道課長が言った。
「ハッキングされているのは、2人のPCだけじゃない。党員の一人を別件で引っ張って、罠を張る。」
「罠?」と、管理官が首を傾げた。
「私に、空き巣やれって唆すのよ、この『快刀乱麻』は。」と、酒井が言った。
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翌日。午前9時。中幕連合。
事務所に家宅捜索が入り、党員今市宗志が『増嵩賄』容疑で逮捕された、と、ニュースで報じられた。捜査二課の仕事である。
午前9時。今市家。
鑑識課に混じって、酒井優香が、今市のPCにトラップのアプリをインストールした。
メールの一種で、時限性がある。
時限メールでは、今市が杉下から登記簿を入手して、某所に隠したことになっている。
送信先は、ダミーだ。
ハッキングしている相手が、その送信先を追えば、ハッキング元のアドレスが判明する。
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午前11時。夕焼け朝焼け会KK。
現れた、隣国マフィアの集団は、捜査二課捜査四課の刑事に一網打尽に捕えられた。
夕焼け朝焼け会KKは、倒産した会社だ。
離れた所で見ていた、黒ずくめの男は笑って言った。
「今回は出番なし、か。成長したな、開光課長殿。」
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午後5時。捜査一課横の大会議室。『コスプレ死体遺棄事件』本部。
取り調べ室から、溝内課長、倉田課長、神道課長、新垣課長、餅屋係長、関口係長、酒井優香、大曲先輩、蘭子、管理官が出てきた。
溝内課長、倉田課長、神道課長、新垣課長、餅屋係長、関口係長、酒井優香は、すぐに出て行った。
管理官が説明した。
「ホシは、愛国本間興業の社員、越後栄五、御厨圭介、臼井徹。隣国マフィアと手を組んでいた愛国本間興業は、登記簿を入手するべく暗躍していた。隣国マフィアの手下も逮捕出来たよ。尚、マリー夫人に溝内課長から登記簿は返還された。これから、倉田課長以下のサイバー犯罪課が、『逆サイバーアタック』をかける。また、党には、セキュリティー強化を提言した。これから、記者会見に臨む。」
午後7時。眩目家。
ニュースを見ている2人。
管理官は珍しく、「隣国の言いなりになって、犯罪が増えているんだ。いい加減、政治家はまともな政治をすべきだ。マスコミも、憲法にない『報道しない自由』を発動しないことだ。『モ〇ク建設反対デモ』を報道しない、日本のメディアはおかしい、と海外メディアは言っているらしい。仕事しろよ、自分の!!」と、強い口調で言った。
「珍しいね。管理官。」
「あれ、くちパクだよ。声優さんがアテレコしてる。」
大した嫁だ。
―完―
※今回の登場人物(順不同)
=== 主な登場人物 ===
眩目真吉・・・警視庁捜査一課刑事。巡査。
大曲尚人・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。
開光蘭子・・・警視庁捜査一課課長、警部補。
志摩敏夫・・・警視庁管理官。警視正。
井関権蔵・・・警視庁鑑識課課長。警部補。
秋野治夫・・・警視庁鑑識課課員。巡査。
秋野[井関]智子・・・警視庁鑑識課課員。井関の娘。巡査。
村松みちる・・・警視庁捜査一課刑事。巡査部長。
辻瑛人・・・捜査一課辻班班長。巡査部長。
蒔俊郎・・・警視庁捜査一課課員。辻班。巡査。
神道助六・・・捜査二課課長。警部補。
新垣舞・・・捜査四課(仮)課長。
赤井悦夫・・・第三機動捜査隊の警部補。
倉田喜一・・・サイバー犯罪対策課課長。
酒井優香・・・サイバー犯罪対策課職員。
溝内健児・・・生活安全課課長。
餅屋重樹・・・捜査一課第一係係長。警部。
関口寛也・・・捜査一課第三係係長。警部補。
名も無き殺し屋・・・???
※【権利書】『登記簿』が、妥当な表現でない場合、ご指導下さい。
訂正致します。フィクションですが。
クライングフリーマン




