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雑草の花束  作者: 片喰
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【遅刻理解】ラディ

「何が起きた?!おい、複製!お前、奴等に気付いていたよな?どういうことだ説明しろ!お前等グルだったのか!!」

 がつん、と体が吹っ飛ばされる。目前で瞬く星を呆けたように眺めた。

 昇降の<使者>が、<悪魔殺し>を爆破させた。多分コッツティと同様に、古典的に火をつけたのだろう。昇降の魔術があれば、自分は爆発に巻き込まれないようにしつつ火を投げるなんて、赤子の手を捻るようなものだ。

 <悪魔殺し>がなければ狩り隊は終わりだ。

 人員はロップ国と本部しか残っていないのに、最大の武器まで取られたら、彼等は何も出来ない。無力だ。今に滅ぶ。

 そうしたら僕は?

 自由?

「…そんな訳あるか。」

「裏切りやがってこの悪魔が!」

「そんな訳ないだろ!!」

 唾と一緒に血が飛んだ。歪んでいる視界。

「僕がどうしてお前達に従っていると思ってるんだ!約束があるからだろ!裏切る訳がない!裏切れる訳がないだろ!!」

 目から水が流れた。少しマシになった視界には血だらけの若者が虚無の双眸でこちらを覗き込んでいた。

「…約束は?狩り隊が無くなったら、僕と狩り隊の約束は、どうなるの?」

「狩り隊が無くなるなんて…縁起でもねぇこと言うな馬鹿!」

「ねぇどうなるの!約束…あの人は…ねえ…!」

 後はもう涙しか出なかった。僕はこれからどうしたらいいんだろう。何故こんなことになったんだろう。声のないままただ涙を垂れ流す。

 こんなことになるなら、どうせ目的を果たせないのなら、颯の手を取っていれば良かった。全部捨てて忘れて、彼と2人で_

 2人。

 颯。スカイミスト。きょうだい。解体の<使者>。暴走。ツキ。あのときの会話。

「あ。」

 頭が真っ白になった。

「まさか…。」

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