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始原の魔術師〜時を旅する者〜  作者: 小さな枝切れ
第5章 霊峰竜角山攻略
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帰還

今日の更新最後です。

モンク(修道士)を習得した俺は酒場に戻ると…

まだ話は続いていた。


「おおい、サハラこいつなんとかしてくれ」

「話が長すぎるわ」

「疲れたー」

「勉強になります」

「お帰りなさいサハラさん」

「マスター…」


あれ?キャスがいない。


「おお、サハラ君戻ったのか。今ちょうど3年前の話まできたところでね、良ければ最初から話した方がいいかな?」


おいおい、まさか5年前から今までを話す気だったのか?しかもやっと3年前だ。俺が出て戻るまで4時間はあったはずーーー


「いえ、結構で…」

「遠慮はしなくてもいいんだよ。では最初から話を戻そう」

「申し訳ないが明後日の準備があります。さらにはその後もあるので」

「そうかい?それは残念だ。ではせめてさわりだけでも…」


その瞬間一陣の風が吹いた


「「愛の夫婦クロスボンバー!」」


「グファァァァァ、あの戦いの後ぉぉぉ…」


バタッと倒れた。


アルトリウスの仲間に女将さんがしっかり監督するように言い、俺たちも酒場を出て宿屋へ戻る道がてらキャスのことを聞いたら、いつの間にか逃げ出したそうだ。

宿屋へ戻るとそこにはキャスがくぅくぅ寝息を立てて寝ていて、オルと俺以外の仲間達も寝込んでしまった。


「皆さん寝ちゃいましたね」

「1人を除いて聴き疲れたんだろうな」

「あのぉ…僕お腹が空いちゃいました。なんだか人型になってから空腹になるのが早くなっています」


それを聞いてルースミアを思い出して笑ってしまう。ルースミアも同じ事言ってたなぁ。

鞄からエルフの携帯食を渡し食べさせる。


「オルもやっぱり半分寝ていて半分起きてるのかな?」

「ええ、そうです。やはりサハラさんは詳しいですね。そのぉ赤帝もそうだったんですか?」


そうだなとオルと少し話をし、気がついたらいつの間にか眠ってしまった。


翌日、のんびり出来る最後の1日は各自自由に過ごす事になり、俺はエラウェラリエルと2人で過ごす事にし、セーラムはオルと、マルスはレイチェルと、セッターとキャスは1人で町をぶらつくそうだ。




「んーーー!サハラさんと2人きりは本当に久しぶりですね」


大きく伸びをしながらエラウェラリエルが言う。確かにずっと霊峰竜角山に行ってばかりで、娯楽らしい事はしていない。

戻って休養もなんだかんだで次の準備や攻略法に追われておしまいだった。


「そうだなぁ、それで今日はどうしようか?俺としてはせっかくの2人きりだし…」

「………サハラさんのエッチ」

「俺はまだ何も言ってないよ?」

「こ〜〜んな目してましたよ」


エラウェラリエルがこ〜んなと変顔をしてみせる。思わず吹き出すと顔を真っ赤にしたエラウェラリエルが俺をポカポカ叩いてきた。


それはさておきせっかくの2人きりなのにどうしようか…


「サハラさん?」

「ん、あぁ、ウェラはどこか行きたい場所とかある?」

「そうですねぇ、」


エラウェラリエルに連れられて、いつの間に調べたのかこの町で有名なスイーツの店に連れられたり、のんびり出来る広場に行ったり、美味しい料理のお店へと足を運んだ。


終始笑顔で嬉しそうなエラウェラリエルを眺め、これがずっと続くものだと思っていたーーー




翌日、俺たちが待ち合わせ場所で待っていると武装を身につけた女将さんと旦那さんが姿を見せる。女将さんはやはりと言うか軽装に短剣(ショートソード)を腰から吊るし、体のあちこちに投げナイフやダガーが埋め込まれていた。そして旦那さんはと言うと…ガッチガチのプレートに身を包んでいながら重さを全く感じさせずに歩いている。そして背中にはウォーレンと同じかそれ以上の大きさの戦斧(バトルアックス)を持っていた。


「待たせたかねぇ?」

「いえ、それにまだ他の方が来ていませんから」


しばらく待つとぞろぞろと冒険者達が姿を見せ始める。その中にはアルトリウスの姿ももちろんあった。



「全員揃ったようさね」

「それでは行きましょうか。キャス頼むよ」

「ちょっと待て。こいつらにぃ景気をつけてやれや」


旦那さんがとんでもない無茶振りをしてきた。


「ここはマルスがするべきだろう?」

「なっ馬鹿野郎なんで俺なんだ!」

「トラキアル男爵子息にして後のレドナクセラ帝国の皇帝だろう」

「分かったよ!やりゃいいんだろ!」


クソッと毒づくと集まっている冒険者達に向かって協力の謝辞だけを述べていた。

見物人もいる事もあり内容に関しては触れられないためだ。


それが終わるとキャスに目配りをし、キャスが魔法を詠唱しはじめる。

高位魔法で所有しているものが少ない次元を繋ぐ青く光るゲートが現れた。


その時だった。

ギャオオォォオオオオオオォォォォォォォ!と霊峰竜角山の頂上より鳴き声が響いた。


「母様が武運を祈ると言っています」


そっと俺にオルが言ってきた。



先頭にマルス達が入っていき、その後を女将さんと旦那さん、冒険者達が後を続いていく。

最後に俺とキャスが確認を終えゲートをくぐった。




レジスタンスの隠れ家を出てもうすぐ約束の1年になる頃のことだった。


読んでくれてありがとう。


なんとか第5章終わりまで来ました。

少しサイドストーリー的なものを加えていたらかなり長くなってしまいましたf^_^;

第6章は多分そんなに長くならないと思いますがどうなることやら…


次回更新は来週日曜日ですが、書き進み具合によっては途中で更新もあるかもしれません。期待はあまりしないでくださいf^_^;

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