表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺のリロードもレボリューションして欲しい  作者: はち
Shotgun Marriage in Detective
22/30

act.22

 さて、例の決闘と言うにはあまりにお粗末な戦いから半年経った。

 相変わらずうちの同居人は半裸だし、マリーは良い子で、嫁さんが出来て禁煙を迫られている。


「だーかーらー

 もっと身体を柔らかく使えよ!インナーマッスルだよ!体幹!アウターマッスルなんざ後からどうとでもなるんだって!」


 そして、うちの嫁さんは半裸の弟子くんをシゴイていた。勿論、イヤらしい意味では無い。ウネウネする格闘技を習得したいと弟子くんが言ってきたので良いぞと頷き毎日体幹と柔軟をさせている。

 マリーにもやらせてはいるが、獣人とノーマルの違いか半年やっても筋肉の付きは弟子くんの方が上だ。


「マリーは良い調子だ。

 柔軟が聞いてる。格闘は流れだ。自然体で流れるままに。決して止まらない。常に筋肉を解し、如何なる場合にも対処できるように。

 攻撃を受けるのは骨だ。でも、基本は受けない。逸らせ、躱せ」


 そして、嫁さんはマリーと弟子くん相手に組手をしている。リビングで。止めてほしい。狭いんだから暴れないで欲しい。


「カッカッカッカッ!

 屁っ放り腰だぞ!わしが犯してやろうか?」


 そして、僕の隣では半裸が半裸とイチャつきながら野次を飛ばし、僕はソファーでコーヒーを飲みながら新聞を読んでいる。シガリロを咥えて。

 う~ん、ダンディー。


「適当に攻撃を放つな!」


 不用意にパンチを放った弟子くんはその腕を取られて床に叩きつけられる。その隙きを狙ったマリーが嫁さんにケリを放つ。


「良いぞマリー!」


 しかし、片手で足を掴まれて足払い。バランスの崩れたマリーは弟子くんの上に倒れ込む。


「だが力も速さも足らないな!

 よし!今日は此処まで!」


 嫁さんが立ち上がってパンパンと手を叩くと二人は肩で息をしながら立ち上がり、ありがとうございましたと頭を下げた。


「じゃ、シャワー入って来なよ」


 ソファーから立ち上がり窓を開ける。空気の入れ替えだ。

 窓際に立つと黒塗りの高級車がチラッと見えた。周りを確認すれば黒塗りの車がチラホラ。公社かね?


「ふむ」


 取り敢えず黒塗りの車は全部僕の家を見ているのでレーザー弾を入れて威嚇射撃。エンジンルームを撃ち抜く。

 

「何じゃ?」

「さぁ?

 見張りいたから注意したんだよ」

「何処ぞ?」

「公社じゃないかな?

 今の御時世あんな綺麗な車持ってるのは公社か一部の軍人ぐらいだからさ」


 告げると上裸はふぅんと笑い、半裸に小太刀をもってこい告げる。

 また、ドタドタとベルナドットが飛び出て来て鉈見たいな剣とエマに作ってもらった銃を手に出てくる。


「敵に囲まれてるぞ!」

「床を濡らさないで下さいよ。

 しっかり拭いて出て来て」


 半裸がアラアラとモップでベルナドットの落とす水滴を拭き、予備のバスタオルを渡した。


「多分公社だよ。

 おエライサンって奴さ」

「成程、旦那に何か用って事さね」


 ベルナドットがニヤリと笑い、肩に剣を担いだ。

 暫くすれば、マリーと弟子くんも少し顔を緊張させて銃と刀を持って現れる。


「お客さん来るからコーヒーの用意しておいて」

「あ、はい」


 マリーが取り敢えず台所に入った所でチャイムが鳴った。

 ハイハイと出ればいつかのおエライサンのむすめだ。なんだって?アナルスタシア?


「お久しぶりですね、ガンスリンガー」

「生きて帰ってきたんですね。

 どうぞ中へ」


 護衛を二人揃えたアナルさんを中に入れる。そのさらに奥にまたいつか見た白衣とJCが立っている。長壁とユキシロだったかな?


「おぉ!キミが噂のガンスリンガーさんですか?」


 そしてその後ろからひょっこりとジャージを着た女子が現れた。

 何だコイツ?


「噂かどうかは知らないが、ガンスリンガーとは呼ばれているよ。

 宜しく、アキだ」


 右手を差し出すとジャージはよろしくっす!と手を握り返してきた。


「それで、全員は同じ用件で来たという認識で良いですか?」

「そうっす!

 ウチ、スリーパーで昔は天才少女として活躍してたんッスよ!」


 ジャージことオオスは自分の簡単な過去話をしてくれた。要約すれば天才過ぎて眠らされ、公社に引き取られた。それだけだ。

 僕とは違い100%希望通りの解凍だった。それだけだ。シガリロを咥え、火を付ける。


「それで、その天才少女さんはしがいない拳銃使いに何の御用で?」


 オオスを見るとニッコリ笑う。


「ウチの開発してるパワードスーツと戦ってくれん?」


 一戦するだけで一千万。勝てば億。使う武器も種類も何でも良いと言われた。


「パワードスーツを殺すだけ?

 壊してしまっても?」

「もちろん!

 まぁ、壊せたらの話ッスけどね!」


 ニッコリ笑うオオスには悪意は無い。純粋な気持ちだけだ。なるほどねぇ。


「なぜ僕に?」

「有名ドコロに聞いたら全員キミなら壊せるって言うんっすよ。

 ウチの作ったパワードスーツはAIで15万回通りの破壊方法を検証しても破壊されることは無かったんだからそんなこと無いって言ったンすけど、ステンさんがやって見ろって」


 オオスがアナルを見やる。アナルはニッコリ笑う。ナルホドねぇ。

 いつかの復讐がご希望で?

 紫煙を吐き、目を瞑る。


「まぁ、パワードスーツと戦うだけで一千万貰えるならやりましょう」

「じゃ、直ぐ行くッス!」


 オオスはヨッシャーと立ち上がる。僕もよっこらせと立ち上がるとベルナドットがホレと上着を投げて来た。

 それからオオスと同じ車両に乗り込み公社の保有する研究所へ。普段なら近付く事すらしない場所だ。失われし古代の栄華を誇る様な真っ白い建物である。

 オオスに案内され、道中の様々な開発品の紹介を受けるが、殆ど興味ないしどうでも良かったので適当な相槌を打っておいた。


「これッス」


 そしてコレを紹介された。頭は金魚鉢みたいな頭のパワードスーツで、避弾経始に優れたデザインであった。


「これならアキさんの得意のパワードスーツのアイカメラ貫通でも倒せないっすよ!」


 そしてドヤ顔された。

 パワードスーツの頭をコンコン叩いてみる。


「ふむ。ナルホドねぇ」

「どうっすか?」

「ま、ダメ元でやってみますよ」


 ネイビーで行けるかな?

 準備するから少し待てと言われ待機する。マリーが僕を見ていた。


「どうしたの?」

「倒せるんですか?」

「さぁ?

 でも行けるんじゃないかな?ハニカム構造に何かの材質組んでるから衝撃とかの耐性はかなり高いと思うよ」


 シガリロを咥え火を点ける。

 ゆっくりと吸い、静かに吐き出す。それを繰り返す事3回。ガチョガチョ音を立てて金魚鉢頭のパワードスーツとオオスが現れた。


「おまたせッス!」


 研究室の広間みたいな場所に立つとパワードスーツも僕から20メートル程離れて立つ。


「武器は何を使うッスか?」

「取り敢えず此れで」


 お師匠に貰った相棒だ。


「ああ、レーザー弾っすか?」

「実弾さ」


 答えるとオオスは笑った。


「別に構わないっすけど、頭部はキャリバーで撃っても凹まなかったッスよ!」

「そうか。で、どう始める?」

「アキさんの好きなタイミングで」

「分かった」


 取り敢えず顔のど真ん中狙ってスポットショット。3発を2連射。ダダーンダダーンと。

 パワードスーツは後ろに数歩タタラを踏み、そのまま重さで倒れた。想像以上に脆いな。


「これで億か……安いな」


 咥えたシガリロの灰を落とし、リロード。アーミーなら1連射で穴が開くな。


「へ?」


 そしてオオスは笑顔のままで倒れたパワードスーツと僕を見比べ、他に立っている研究員達が大急ぎで倒れたパワードスーツに駆け寄って行く。

 僕も倒れたパワードスーツに歩み寄ってみる。


「ンなっ!?

 ウチのゴールデンフィッシュヘッドが!?」


 ゴールデンフィッシュヘッド……金魚頭?


「穴あいとる!?何で!?」

「同じ場所にフルメタルジャケットを叩き込めば穴は空きますよ。複合装甲だって同じ場所に砲弾叩き込めば貫通出来るんですよ?」

「理論上の話をされたけど現実でやられた今何も言い返せないッス!!」


 別に理論上でも何でも無い。


「この位、誰だって出来ますよ。

 少なくともお師匠、シェリフなら容易くやってくれます」

「そのシェリフにキミを紹介されたんッスよ?」


 成程お師匠。シェリフの弟子ならこの位簡単にやって見せろと言う訳ですね!危ねー……日和ってアーミー出す所だった。


「この程度のお遊びにお師匠が出る訳無いじゃないですか。

 お師匠なら多分跳弾で機能停止にさせますよ」


 ゴールデンフィッシュヘッドをひっくり返して首の後にあるスイッチを指す。


「此処は規格の問題上これしか出来ないっすからねぇ〜

 アキさんは跳弾で壊せるんッスか?」

「僕は跳弾余り得意じゃないからこうして正面から挑むしかないんだ。

 お師匠の射撃は本当に芸術だよ」


 因みにボタンを押すと中に乗っていた男の眉間に弾丸6発分が貫いて刺さり即死だった。

 哀れなり。


「ん〜技術者としてこの結果は完全なる敗北ッス!

 でも確率論で言えばアキさんやシェリフみたいな超絶ヤベー奴って殆ど居ないのでこのゴールデンフィッシュヘッドは製品化に充分なり得ると報告するっス!

 あ!報酬は後で振り込んでおくっスね!」


 何とも呆気ない結末だ。

 マリーは金魚鉢を拾い上げて頭に被って見る。


「どうした?気に入ったのかい?」

「えっと、カワイイ、です」


 カワイイらしい。


「やっぱりそう思うッスよね!!

 古き良きアストロノーツをモデルに」


 マリーがオオスの変なスイッチを押した様だ。マリーが困ってこちらを見たがスイッチを押したのはマリーだ。


「君が押したボタンだ。

 君が責任を取りなさい」


 シガリロを咥えて火を付ける。


「ちょっと!此処は禁煙ですよ!」

「それは失礼」


 脇に落ちていた金魚鉢に灰を落とし、火を揉み消す。

 ふと視線を巡らせると、何やら白衣を着た連中が見慣れぬ銃や防具みたいな物を持って立っていた。何だろうか?


「あ、あの!もしよろしければこの銃を試射して下さい!」


 そして、目が合った一人の眼鏡が駆け寄ってきた。嬉しそうな笑みを浮かべている。


「何故?」

「今の実験を見ていましたが、貴方の使う銃は博物館に収容されるべき骨董品!時代遅れも甚だしい!

 貴方の技術に僕等の銃があれば戦車だって倒せますよ!」

「ふむ、良いだろう」


 受け取ったのは玩具みたいな銃だ。


「なにこれ?」

「新型のビームガンです。

 撃ってみて下さい」


 眼鏡に撃つと眼鏡が赤い砂になって消え去った。眼鏡と衣服を残して。


「自殺したい奴は他に居る?」


 ビームガンを見せると全員が逃げて行った。阿呆だな。


「何でその眼鏡を撃ったんだ?」

「紳士とは時に付け上がる阿呆には尻を蹴飛ばす事もしなくてはいけない」


 ビームガンを見る。エネルギーは何だろうね。

 呆然としている白衣達を見ると全員走って逃げていく。しょうがないその場に残った白衣ことオオスを見る。マリーに何かを熱弁していた。


「おーい、オオスさん」


 呼び掛けて、銃を抜く。


「そろそろその誰の得にもならないお話で僕の可愛い弟子を困らせるのを止めて僕と特になる話をしよう。

 拒否権はあるよ?」


 ハンマーを下ろすとオオスは口を噤んだ。


「GOOD。

 では、僕等はそろそろ帰らせて貰うよ?

 それから、此処のオタク達に今一度常識ってのを教えた方が良い。

 迷惑料も含めて3億振り込んでおいてくれ」

「さ、3億!?」

「期日は一週間。

 1秒でも遅れたらライフルとショットガンを持って取り立てに行くから、そのつもりで」


 それでは、とオオスに告げマリーを見る。マリーはありがとうございますと小さく告げたので気を付けなさいと言っておいた。


「あ、それとオオスさん」

「はひぃ!?」

「この玩具はどうすればまた使えるので?」


 先程の銃を見せる。


「こ、これはて、ですね。

 MEPをグリップに入れれば良いですよ」

「えむいー?」

「こ、工事用の電動ドリルとかに使うエネルギーパックです!」


 再充電も可能でリチウムイオン電池の5倍以上長持ちするとか何とか。

 ふーん。


「成程ねぇ」


 エマにあげよう。僕の趣味でもセンスでもない。

息抜きのお遊び回その2


アナルさんとデブ君はまだまだ場して貰う

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ