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キラボシダイアリ  作者: ランス
奇跡の欠片
28/66

奇跡の欠片 #3

()使()()

――――天使、だと?


何を言ってるんだ、君は――――ふざけたことを言っているのか?

『言ってないよ、本当のことだよ。』

じゃあその天使というのを信じるとして、どうして君は僕らに共鳴ができるんだ?宝石精霊でもあるまいし。

『うんうん。みんなおんなじような反応を返してくるけど――――だから、共鳴の仕組みについて、まずは教えようかな。』


『まずは、宝石精霊の話から。宝石精霊は、奇跡を起こすことができる。…知らなかったかな?』

話がぶっ飛びすぎてて、訳がわからない。

『まあまあ、例えばね?みんなは食事をとったりする必要がないのも、生命維持の「奇跡」のおかげ。』

――――そうなのか?それは、宝石精霊の、力で…

『その宝石精霊の力、っていうのが何なのかを考えたことはないかな?……()()()()()()()()()()()んだけどね、ちょっと便宜的に「奇跡」って呼ばせてもらうね。』

…………。


『それからみんなは、自分の願いが叶ったような経験はある?

又は、ありえないと思った出来事が起こった経験はある?』

その言葉に、誰かが頷いた。

夢の中での故人との対話。

運良く、人間から逃げられた体験。


僕も、俺も、私も。と声が上がる。


――――ああ、そうか。

みんな、今までに多かれ少なかれ、命を狙われたという経験をしたことが――――あるんだろう。


『共鳴も、奇跡の一つ。』

クリミアちゃんとホープくん。

この二人は、共鳴をした。


『奇跡を起こしただけ。心の通う人とは共鳴をしやすいけど、別のたとえ話したことがない人でも、「意識をすれば」簡単に共鳴ができる。』

そう、アリアさんは言った。


…なんというか。

いまいち信憑性がないと感じるのは――――僕だけだろうか。

『いや、みんな思ってるよ。』

…………。

僕は、君をどう信じたらいい?というか、君はなんなんだ。

…信じられる話ではないが、アリアさんは、全く無関係の僕らにいきなり共鳴をすることができている。

そのことが、「奇跡」と「共鳴」と「天使様」の…証明なのではないか。

深く考え込むが、答えは出ない。

みんながみんな、無言のままでアリアさんの話を聞いているようだ。

時計の針だけが響く。

ちく、たく、ちく、たく、響く。


…一つ聞かせてくれ。アリアさん、君は今どこにいる?

『上の方。』

――――上の方?

『天界、かなあ。よく言われるやつだと…ね、クリミアちゃん。』

「え、あ――――え……?」

急に話を振られ、困惑するクリミアちゃん。


無言のやりとりが続く。

皆の額に汗が浮かぶ。

精神を集中させ、思考を続け…体が熱くなる。

怒りのような…まどろっこしい感情。


…いい加減にしろよ。

君はなんのためにこんなことをしている?「天使様」。

奇跡を自由に起こせるのなら、オリヴィアさんについて教えてくれ。

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