月の涙 #22
あれから一週間がたった。
その後、無事煌星荘にたどり着き、スピアさんと別れた。
もうロベルト国に脱走したことはバレているだろう。
これから、ロベルト国に怯える生活をすることになる…。
そう思っている。みんな。
あれからのみんな。
クリミアはずっとオリヴィアさんを心配していた。
一日中教会に行って祈ったり。
ホープが宥めたりしている。
ラピスはアパートの場所を変える計画を立てている。
一番ロベルト国に怯えていて、いっそ従うしかないんじゃないかとか。
いろんなことを悩んでいる…。
私は…ひとまず落ち着いたので、いつも通りだ。
少しずつ、前に戻していかないと…。
その時。
誰かの声が、頭の中に響いた。
…この声って、もしかして……
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ルビア「私。私だよ。ルビア。」
スフィア「…え!?な、何!?ルビア!?」
ルビア「共鳴だよ。私は前、ソフィアと共鳴してたから。今のサファイアは貴女。だから共鳴ができる。」
スフィア「え、そうなの…?」
ルビア「…同一存在のようなものだし、ね。…さて、要件があるのよ。貴女達に伝えないといけないことがある。いいニュースと悪いニュースよ。まずは、いいニュース。」
スフィア「…うん。」
ルビア「スピアが色々交渉したり説得したりを頑張ってね。これから貴女達はロベルト国に怯える心配は無くなったんだよ。」
スフィア「…えっ?ほ、本当に!?」
ルビア「うん。それから、ロベルト国が権力を駆使して他の宝石精霊狙いとかからも守ってくれることになった。これからは…だいぶ安全だよ。」
スフィア「…よかった、良かったよ…ありがとう、えっと、もう一つは…」
ルビア「……悪いニュース。それはね…
オリヴィアちゃんが死んだ。」
【月の涙】終。




