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奇跡の欠片 #0
…いらない。
いらない、いらない、いらない。
こんなものなんていらない。
自分の命なんていらない。
他人の命が無くなるのなら、自分の命なんていらない。
運命なんていらない。
ただ物事を受け入れ、許すための運命なんていらない。
神様なんていらない。
こんな時、こんな状況になっても、救ってくれない。
お祈りをしても、救ってくれない、そんな神様なんていらない。
受け入れてたまるものか。
自分の命も。運命も。神様も。
そんな全てを跳ね除ける、「奇跡」が欲しい――――
「命のあり方を決めて、運命を変えて、そして神様のことを決めることができるのなんて――――そんなの、神様くらいしかいないでしょ?」
“奇跡の欠片“




