↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/149

第3章 地下機構 ⑱

ドゴォォォォン!!!


鉄骨が、 核へ直撃した。


地下空間全体が跳ねる。


赤い液体が暴れた。


巨大な目が見開かれる。


地下機構。


「致命的損傷、確認」


レオ。


「うわ本当に致命傷だ!!」


ドクン!!


脈動が乱れる。


赤い灯りが暴走する。


鉄仮面達が一斉によろめいた。


動きが止まる。


主が即座に気付く。


「繋がりが切れ始めた」


ログが鉄骨を肩へ担ぐ。


「よし」


地下機構。


「警告」


「中枢崩壊、進行」


レオの顔色が変わる。


「待てそれ駄目な奴!!」


地下空間が揺れる。


今までで一番激しく。


天井へ亀裂が走った。


石柱が崩れる。


子供達が悲鳴を上げる。


主が即座に前へ出る。


落石を蹴り飛ばした。


ドゴン!!


レオが叫ぶ。


「アンタ何で素足で石砕けるんだよ!!」


「鍛えろ」


「無茶言うな!!」


その間にも。


核は激しく脈打っていた。


ドクン!!


ドクン!!


そして。


赤い目が、 ゆっくりログを見た。


地下空間が静まる。


地下機構。


「危険個体……認識」


ログ。


「おう」


「だから返事するな!!」


次の瞬間。


核が大きく脈打つ。


赤い灯りが、 一斉にログへ向かった。


レオが青ざめる。


「若造!!」


だが。


ログ、 避けない。


主の目が細くなる。


「若造?」


ログは核を睨んでいた。


真顔。


「……腹立つ」


赤い灯りが、 ログの腕へ絡み付く。


ドクン。


赤い線が再び浮かび上がった。


地下機構。


「再接続、開始」


レオ絶叫。


「またかぁぁぁ!!」


だが次の瞬間。


ログが赤い灯りを掴んだ。


全員止まる。


ログ。


「だから返すって言ってんだろ」


そして。


思い切り、 核へ叩き返した。


地下機構。


「――――」


地下空間沈黙。


レオ。


「……え?」


地下機構。

「――――」


音が止まった。


地下空間が静まり返る。


赤い目が見開かれたまま、 完全に停止している。


ログも止まる。


赤い灯りを掴んだまま。


レオ。


「……え?」


主の煙だけが、 静かに流れた。


数秒。


地下機構が、 初めて乱れた声を出す。


「接……続……循環……異常……」


ログが顔をしかめる。


「壊れたか?」


レオが叫ぶ。


「お前が言うな!!」


次の瞬間。


核が、 内側から赤く膨れ上がった。


ドクン!!!


地下空間が跳ねる。


レオの顔色が消える。


「逃げろぉぉぉ!!!」


全員動いた。


主が子供達を抱えるように押し出す。


「走れ!!」


ログ。


「白衣!!」


白衣は床へ崩れたままだった。


赤い線がまだ腕へ浮いている。


完全に腰が抜けていた。


「う、動け……」


ログ、 舌打ちする。


「面倒くせぇ!!」


そのまま白衣の襟首を掴んだ。


引き摺る。


白衣。


「待っ……苦し……!」


「我慢しろ!!」


「雑!!」


レオも走る。


地下空間が崩れ始める。


石柱が倒れる。


赤い灯りが暴走する。


そして奥。


巨大な赤い目が、 ゆっくりひび割れた。


地下機構。


「危険個体……」


ログ。


「何だよ」


地下機構。


「本当に危険」


レオ。


「今更ぁぁぁ!!」


主が後ろを振り返る。


「若造急げ!!」


ログが白衣を引き摺ったまま叫ぶ。


「コイツ重ぇ!!」


白衣。


「役人だから……鍛えて……」


「知らん!!」


次の瞬間。


核が、 完全に砕けた。


真っ赤な光が、 地下空間を飲み込む。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。