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竜驤国建国譚




みなさんはもう、竜驤国(りゅうじょうこく)の成り立ちを覚えましたか?



むかしむかし、気の遠くなるほど遥か前のこと。


あまねく世界を照らし、天を司る女神・天音(あまね)は、地上に女神の光を遮るほどの分厚く濃い穢れの雲が満ち、災厄が跋扈していることを憂い、自らの孫姫を地上へ遣わしました。


孫姫照花(てるはな)は、同じく平和を願う志を持つ人間の男、焔(ほむら)と出逢い、彼と共に穢れを祓う旅に出ました。

魑魅魍魎との度重なる戦いの末、天孫照花と焔は女神に授けられた四種(よくさ)の神器を使い、地上に安寧をもたらしました。

平和となった地上に、天孫照花(てるはな)は初代女王として君臨しました。


天孫照花はやがて焔との間に四人の娘を産み、長女に玉座を譲りました。そして。

次女には王を護るべき刀を与え。

三女には王を支えるべき知を授け。

末娘には王の血の守り人を任せました。


長姫の女王即位の折、竜驤国の人々は、天司る女神天音より加護の光を賜りました。


──…照花の血が絶えず繫栄する限り、この国の安寧は守られん。


この神託以降、竜驤国の娘は、天孫照花が平定した国を護るための力を持って生まれてくるようになりました。

この神業(かみわざ)とよばれる力こそが、女神天音の加護でした。


今日まで、我々竜驤国は、私利私欲ではなく、平穏な生活を護るため、この神業(かみわざ)を遣っています。

我々は王家の血を決して絶やしてはなりません。

国の永遠の平和のため、天司る女神の加護を、とこしえに必要としているからです。

神業が悪に用いられる時があれば、それは。


女神の意志に反し、国を脅かす禍の雨が再び、この国に降りかかることでしょう。





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