第6章 勝敗は決していた
黒見がコンフュージョンの世界へ戻るとすでに勝敗は決していた。白タイツ軍の隊員はほとんどが床に寝ていた。女性のうめき声が辺りからしていた。羽生忠次警部が黒見に近いて来た。「菜由ちゃんはどうした?」羽生が黒見の顔を下から覗き込んだ。「菜由ちゃんは重症でした。胃の半分を除去し、血管の修復をして5時間の大手術でした。年越しは病院ですね。だから戻って来ません。」黒見は羽生の目をじっと見つめた。「そうか?高い代償払ったな!勝敗は決しておる。後はサブリーダーの柔道元53キロ級世界チャンピオンと柔道元70キロ級世界チャンピオンだけだ。俺達が柔道でけりをつける」羽生が黒見の目がじっと見つめた。「黒見君は負傷した人を診て上げてくれないか?」羽生が黒見の目をじっと見つめた。「はい。やります。」黒見はそう言って救急車から治療道具を持って黒タイツ軍で負傷している女性を一人一人診て手当てをした。「直政、今の聞いたか?菜由ちゃん重症だそうだ。直政は柔道元53キロ級世界チャンピオン成田美寿々とやれ!俺は柔道元70キロ級世界チャンピオンの今泉小夜子とやる。」羽生忠次警部は石井直政警部補に言った。「草刈咲月ちゃん、ボスの今泉小夜子に最後は柔道で決着つけないかと提案して来てくれないか?技アリとか有効なしの一本勝負だと頼む。」羽生忠次警部が咲月に言ってニヤリ笑った。「わかりました。羽生忠次警部殿!行って参ります。」咲月は羽生の顔を見てニヤニヤしながら今泉小夜子の元へ手ぶらで向かった。倒れる白タイツ軍の女性の間を通りぬけ5分かかった。ボスの元に近寄り提案をした。咲月が戻ってきた。「オッケー貰いました。条件が一つあります。この闘いが終わったら死んで行った人間の葬儀に参列してくれの事です。わかったらオッケーのサインをくれと言う事です。場所は両陣営の真ん中です。二人は黒タイツを履いてくれと言う事。以上。」咲月は二人の顔を見て言うと今泉小夜子に向かってオッケーサインを出した。料撃てご丸くサインを出した。今泉小夜子からもオッケーサインが出た。二人は黒タイツに着替えた。中年男性が履くタイツじゃないからなかなかはけなかった。ムリやり履いたからパツパツだった。万が一の為、咲月がLLサイズを用意していた。あって良かった。咲月は胸をなで下ろした。黒タイツ軍で白タイツ軍の遺体や負傷者を退けて真ん中に柔道場を作ったが床はコンクリートであった。投げられれば骨折する。先に石井直政警部補と成田美寿々の試合が始まった。レフリーは草刈咲月がした。序盤は成田美寿々の動きについていけず苦戦した石井直政だった。時間制限なしだから石井は苦戦した。良い所なしで迎えた10分に石井の内股が綺麗に決まり一本で石井の勝利で終わった。投げられた成田はうめき声を上げて左胸を押さえた。骨折していた。間髪入れず羽生忠次と今泉小夜子の試合が始まった。こちらは羽生忠次が最初から優勢に試合を進めた。強い、今泉小夜子は全然歯が立たない。約5分で羽生の大外刈りが決まり一本勝敗は決した。今泉小夜子もうめき声を出し右手を押さえた。手首の骨折であった。羽生が柔道整体師の免許を持っていたので成田と今泉の骨折を診た。成田は左腕の脱臼だとわかり関節を入れなおした。今泉は右手首の複雑骨折だとわかり、黒見がガッチリとテーピングをした。「オリンピックチャンピオンに勝てて偶然ですよ。道着を着用していたら負けてました。」羽生忠次警部が今泉小夜子の顔を見て頭を右手でかいた。「いや!道着着けても負けました。完敗です。今回の争いはうちの女子高生の佐久間遥香があの草刈咲月に難癖を付けたのがきっかけでした。羽生さんと石井さんがバックに居るならやりませんでした。申し訳ありません。この通り、羽生さん。約束守って下さいね。死んで行った者達へのせめてもの償いです。勿論、私達も行きます。また、お会いしましょう。拳銃は想像出来なかったなあ?これで終わりましょう!完敗です。剛腕ですね。お二人はとても。ありがとうございました。」今泉小夜子は羽生忠次警部の顔を見て頭を下げた。2時間の闘いで終わった。羽生忠次警部と石井直政警部補は救急車に乗った。そして、現実世界へ戻ると石井直政警部補の携帯電話が鳴った。「あなた、何回もかけたのよ。電話に出ないで何してるのかしら?今晩クリスマスだから早く帰って来て下さい。後、メゾンコートダジュールでケーキ貰って来てね。予約してあるからケンタッキーも予約済み名前を言えばすぐくれるから。頼みます。」奥さんであった。言いたい事を言って電話を切った。「かみさんからです。ケーキとケンタッキーをとりに行けとの事です。まったく足に使いやがって!」石井直政警部補は愚痴を言った。「直政、家庭サービス!サービスだよ。普段やってないからこういう時はやらなくちゃ駄目だぞ。うちは今晩は焼き肉だ。サービス!サービス!俺、パチンコのやり過ぎかな?エバの当たりセリフを言うようになった。」羽生忠次警部が石井の顔を見てニヤリ微笑んだ。少し走るとサイレンの音が変わりぐるぐる回り始め石井直政警部補と羽生忠次警部は吐き気をもよおしダウンした。「酔い止めの薬ありますよ。」黒見が二人に薬を渡した。ミネラルウォーターも一緒に渡した。二人は薬を飲むと吐き気がなくなり気を失った。救急車は第三駐車場へ入り車を停めた。黒見は後のドアを開けて二人を揺すって起こした。「石井さん。羽生さん。メディカル病院に着きました。起きてください。倉持菜由ちゃんのお見舞いですよ。」黒見が必至に二人を起こした。「あ!いけねえ!見舞何も持ってねえぞ!」羽生忠次警部が顔を引きつらし言った。「大丈夫!花籠の自動販売機がありますから」それを買えばいいじゃないすか?」黒見が言った「そんなもんまで売ってんのか?すげえなぁ?」羽生忠次警部が驚いた顔をして言った。「はい、あります。ご案内します。」黒見が言うと二人は救急車から下りて雪の中を石畳の上を傘もささずに歩いた雪は本降りになっていた。歩道には5センチの雪が積もっていた。三人は正面玄関を入り長い廊下を歩くとすぐ右側に花籠の自動販売機があった。「羽生さんコチラです。花籠の自動販売機は、ちょっと高めですね。」黒見が羽生の顔を見た。三人でいろんな花籠を見て3000円のやつを買った。羽生が花籠を持って歩く、エレベーターに乗り込んで内科病棟の階で下りて病室へ入ると菜由と三成が楽しそうに話をしていた。「菜由ちゃん。大丈夫か?」羽生が菜由の顔を見た。「うん。痛いけど大丈夫だよ。ところで闘いは勝った?」菜由が羽生の顔を見てニヤニヤした。「勿論、勝ったよ。最後は柔道勝負になった。」羽生が菜由の顔を笑顔で見た。「そりゃあそうだよね!救世主だからね。おめでとうございます。」菜由がそう言って二人の顔を見てニヤリ笑った。「菜由ちゃんが居たら楽に勝てたかも知れないぞ?なんせジジイだからなぁ!手術5時間もかかったんだって?痛かっただろう?菜由ちゃんの逮捕は先に伸びそうだな!麻薬所持と覚醒剤使用の容疑だ。張掖は免れないないからここでゆっくり静養しとけよ。退院後に逮捕に来るから。らいねんからはまで掛かりそうだな?」羽生忠次警部が菜由の目をじっと見つめた。「わかりました。覚悟しておきます。」菜由は羽生忠次警部の目を見て優しく微笑んだ。「遅れたけどお見舞いの花籠だ。」羽生が菜由に渡した。「わざわざありがとうございます。綺麗な花ですね。」菜由は羽生の顔を見て静かに微笑んだ。そこにドアをノックする音がした。「こんにちは。遅れてごめんなさい。菜由ちゃん、身体大丈夫?重症だそうだけど、面倒な事に巻き込んだね。ごめんなさい。」草刈咲月が見舞に来た。「いえ、そんな事ないですよ。何人かヤッつけたしね。向こうは素人の集まりだったよね。クス」菜由は咲月の顔を見てクスッと笑った。「黒も白も全員素人だよ。うちは羽生さんと石井さんが拳銃を持っていたから勝てたんだよ。」咲月が菜由の顔を見た。「羽生さん。あの約束忘れていませんよね?勝ったら息子さん、紹介してくれるって話は?」咲月が羽生忠次警部の目をじっと見つめた。「忘れてないから。圭一のヤツ、彼女いないって言っていか忘れたから電話してくるわ!」羽生忠次警部はそう言って咲月の顔を見て優しく微笑んで席を立って談話室へ向かった。羽生は談話室のソファーを座り息子の圭一に電話をした。「もしもし、圭一か?俺だ。お前、今、付き合ってる女はいるか?もし、居ないなら俺がいい女紹介すっから。つくば警察署署長の草刈警視正のお嬢さんだ。良い話だろー!凄く可愛い19歳、まっさらな女だ。箱入り娘ってヤツだ!よく考えて返事をくれ。今、写真送る。」羽生はそう言って圭一の反応を見た。「今、付き合ってる女は居ない。署長の娘さん可愛いじゃないか?父さん。よく考えておくよ。話は進めてくれ!」圭一はそう言った。「そうか?居ないなら話は進めておくぞ。」羽生が言って電話を切った。羽生は談話室を出て病室へ戻ると医師による診察をしていた。医師がレントゲン映像を見せていた。菜由の胃袋が半分なくなっていた。「私、これからあまり食べれなくなるって事?先生?」と質問していた。「はい。そうです。食べれなくなります。病院に居る時は、こちらが考えたメニューが出ますが退院したらこちらの用意したメニューで過ごしていぢきます。よろしいでしょうか?」医師は菜由の目をじっと見つめた。「はい。わかりました。それでは、私は太れないという事でしょうか?」菜由は先生の目を見て優しく微笑んだ。「そうです、あまり太れない身体になりますがこちらのメニューで生活していただければ大丈夫ですよ」医師は菜由の目を見て優しく微笑んだ。「それと悲しいお知らせです。来年のお正月あけまで入院していただきます。入院している時も激しい運動は控えてください。外出はもちろん出来ません。コンビニまではオッケーです。」医師が菜由の目を見て静かに微笑んだ。「ご家族の方はお見えになりますか?」医師が尋ねると「わかりません。なんせ北海道からなので?」菜由は医師の目を見て静かに微笑んだ。「北海道はどちらですか?」医師が尋ねると「函館です。」菜由が医師の目を見てはっきりと答えた。その時「お母さんには詳しくココまでの道順教たから来ると思うよ。それに大変心配しついたから絶対に来ると思う。」石井直政警部補が口を挟んだ。「石井さん。ありがとうございました。」菜由が石井の顔を見て優しく微笑んだ。「痛み止め後で持ってくるように頼んだから。これで終わり以上。お大事にしてください。見舞客は1日2まで決まっているんだか?今何人いる?5人か?規則違反だが今日は許すとする。わからなかったって看護師に言われたら言ってくれ!」戸川医師が全員の顔を見て優しく微笑んだ。「すいません。そろそろ帰ります。行く所があるので、今後気をつけます。」石井直政警部補が戸川医師に頭を下げた。「警部、署に戻としましょう!」石井直政警部補が羽生忠次警部の顔を見た。「そうするか!署長に報告しなきゃいけない。菜由ちゃん。お大事に、また来るわ。」羽生忠次警部が菜由の顔を見て優しく微笑んだ。「菜由ちゃん。お大事に!」石井直政警部補が菜由の顔を見て静かに微笑んで席を立った。二人は病室を出て行った。正面玄関の前に偶然にもタクシーが停まっていた。二人はそれに乗り込んで、つくば警察署へと帰って、草刈警視正つくば警察署署長のもとへ報告の為に顔を出した。「草刈警視正、只今、戻りました。倉持菜由は大怪我で入院になりました。逮捕は退院後になります。申し訳ありません。証拠は掴みました。後この拳銃約にたちました。お返し致します。」羽生忠次警部が直立不動で草刈警視正つくば警察署署長の目を見た。「拳銃は君達で元の所へ返して来い。玉は何発使った?」草刈が二人の顔を見た。「私が10発です。」石井直政警部補が直立不動で草刈警視正つくば警察署署長の顔を見た。「私が15発です。」羽生忠次警部が直立不動で草刈警視正つくば警察署署長の顔を見た。「玉をどうして戻そうか考えておいてくれないか?安藤組のガサでもして数を合わせなきゃマズイぞ!」草刈警視正が二人の顔を見た。「マズイってどういう事でしょうか?」羽生忠次警部が草刈警視正つくば警察署署長の顔を見て尋ねた。「君も鈍いなあ?考案でもこられたら私の立場がないから。君達もだぞ?現に倉庫の近所の住民から拳銃を撃つような音がしたと苦情が来ていて、うちの交番のパトカーに行かせたが異常なしと報告が来てよる。」草刈が二人の目を見た。「後で君達も現場へ行って調べて来い。」草刈が二人の目を見た。「はい。これから行ってまいります。」羽生忠次警部が草刈警視正つくば警察署署長の目を見て言った。「場所はココだ。鍵はいつも開いているそうだ!」草刈は羽生忠次警部にメモを渡した。「上横場ですが?パチンコ屋の跡地っすね。直政覆面用意しておけすぐに出る。」羽生がメモを見て言った。「草刈警視正、只今行って参ります。失礼致します。」石井直政警部補が署長室から出て行った。「草刈警視正、行って参ります。失礼致します。」羽生忠次警部むも署長室から出て行った。石井直政警部補は裏口に覆面パトカーをつけて待った。すぐに羽生忠次警部が車に乗り込んだ。現場に着くと人盛りだった。パトカーも1台停まっていた。「ご苦労様です。だいぶ速いおこしですね。5分前に電話したばかりなのに?」警官が羽生忠次警部の前に直立不動で立って報告した。「俺達は遊撃隊だ。話は何も知らん。」羽生忠次警部が警官の顔を見た。「近所の目撃者の話によりますと今朝、雪と雷の中、沢山の女性達が出入りをしたのを見たらしいです。拳銃を撃つような音がしたと言うので見に来たら拳銃の音じゃなく雷の音だったと思い中を見ず帰りました。先程、また、連絡がありまして中を見たら白タイツと黒タイツの女性か40名程死んでいました。」警官は羽生に報告した。「ゆし、わかった、入って見る。」羽生と石井はパチンコ屋の中に入った。二人は驚いた。今朝、二人が居た場所だったからだ。「ありゃ!これは現実の世界だったんだなあ?直政!数を数えてみるか?朝と同じなら俺達とんでもない事したな?直政!免職じゃすまんな豚箱入りだな?」羽生が石井の顔を診て顔を引きつらせた。「これもコリュージョンの世界ならいい女のになぁ?」石井直政警部補が羽生忠次警部の顔を見た。「直政よ。俺達は今もこれは現実の世界じゃなくてコリュージョンの世界なんだと思う。俺達が救急車の中で気を失っている間に現実とコリュージョンの世界を行き来しているのだと錯覚を見せられて、今朝の碧い稲妻が原因でこうなっているに違いないか?俺はそう思う?どうだ俺の水利は?だからコレもコリュージョンの世界なんだと思う。さっき草刈警視正に会ったのも、菜由ちゃんの病院に入ったのも直政のかみさんから電話が来たのもコリュージョンの世界だ!」羽生忠次警部は石井直政警部補に熱く語った。「そうですね。先輩の言う通りだと思います。おかしな事があり過ぎます。コリュージョンの世界に居るのにかみさんから電話があったり現実の世界なからなら繋がるなずないですからねこれは巧みに出来たコリュージョンの世界だと断定しても良いと思います。だって、鳥人間なんて現実には居ませんし。」石井がそう言って鳥人間の遺体の前に立った。石井が殺した第1号だ。相変わらず幼い顔をした女性であった。




