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碧い稲妻・剛腕と呼ばれた男〜confusion〜  作者: やましたゆずる
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第5章 倉持菜由の入院が決まった

倉持菜由の手術は5時間もかかった。出頭医が手術室から出て来た。「思いのほか酷い状況です。胃の半分は除去いたしました。近くの血管もやられてました。しかし、手術は成功いたしました。入院になりますがご家族と連絡は取れますか?お二人が居るという事は居ないのですね。所であなた達仕事に戻らなくてもよろしいのですか?」医師が黒見と長嶋に尋ねた。「私達は本日は非番でして勝手にやらせて貰っておりますし、倉持菜由さをんは家族は居ません。私達が後見人です。」黒見光秀隊員が医師の顔を見て優しく微笑んだ。倉持菜由が手術室から出て来た。ストレッチャーに乗せられたままだった。黒見光秀隊員が「菜由さん。入院だって!ご家族は呼べますか?」黒見光秀隊員が菜由の目を見て聞いた「入院?あの場所へは戻れないの?家族は北海道だから無理かな?」菜由は精一杯に言葉にした。「それでは、病室へご案内いたします。」看護師が二人に告げると二人はその後を歩いて内科病棟の大部屋に案内された。「それでは1階の入院手続き窓口で手続きをして下さい。それとパジャマや洗面道具とミネラルウォーターを用意して下さい」看護師が二人の顔を見て言って優しく微笑んだ。「とりあえず、ご両親の連絡先教えてくれないか?」黒見光秀隊員が菜由に聞いた。「はい。後で看護師さんにメモとボールペン借りて書いとくから。」菜由は黒見光秀隊員の顔を見て優しく微笑んだ。「それでは、入院手続きやってくる。それとパジャマや洗面道具や下着を買って来るから。しばらくは戻れない。長嶋三成隊員が側にいるから何かあったら彼に頼みな!」黒見光秀隊員はそう言って病室を出て行った。黒見光秀隊員は1階に下りて入院手続き窓口に行くと5名程並んでいた。番号札を取り呼ばれるまでベンチに座り待った。しばらくすると番号が呼ばれ入院手続きが無事終わり、第三駐車場へ向かって歩いた。黒見光秀隊員はすぐに救急車を見つけ乗り込むとしまむらへ向かった。お店に着くと女性の下着やパジャマなんてわからないから店員に聞いて選んでもらった。パジャマと下着とタオルが揃い会計しドラッグストアーに向かってハブラシや歯磨き粉とミネラルウォーターを買って会計を済ませ救急車に乗り込んで帰路についた。黒見光秀隊員は袋を2つ下げて病院の正面玄関を入ってエレベーターに乗り込んで病室へ向かった。「ただいま。」黒見光秀隊員が二人に挨拶をしると「お帰りなさい。ご苦労様でした。」菜由と長嶋が黒見の顔を見て言ったがすぐに菜由と長嶋三成隊員が仲良く話をしていた。「菜由ちゃん。これ買って来た物チェックしてくれないかな?お金は後でまとめて請求するから。」黒見光秀隊員は菜由の可愛い顔を見て言った。「ありがとう」菜由は袋の中身をチェックして「大丈夫。足りない物は長嶋君に頼むから。」菜由は黒見の顔をチラリと見て言った。「黒見さん。これロッカーに入れてくれない?」菜由はそう言って黒見の顔を笑顔で見た。「はい。ロッカーに入れておきますね。」黒見は菜由の顔をチラリと見て微妙な表情を見せた。「長嶋君、菜由ちゃんの側に居てあげて、一人じゃ寂しいだろうからな?」黒見が二人の顔を見て静かに微笑んだ。「黒見さん。はい、これ実家の連絡先。電話するの?」菜由が黒見の顔を覗き込んだ。「そりゃするだろう?娘が大怪我しているんだぞ!死にはしないけど万が一ってあるからな?」黒見は菜由の顔を真剣な目つきで見た。「見舞いに来ると言ったら断って頂戴。」菜由が黒見の顔を見て優しく微笑んだ。「そりゃあ断われないだろう?」黒見が菜由の顔を睨み付けた。「わかった。言ってみる。それでは僕はコンフュージョンの世界に逆戻りするとします。」黒見が菜由と三成の顔を見て「長嶋頼みぞ!それでは行きますか!菜由ちゃんお大事にして下さい。」黒見は病室を出て行った。談話室で菜由のご両親に電話をした。「私、救急隊員の黒見光秀と申します。突然のお電話すいません。お宅のお嬢様が大怪我をして病院に入院いたしました。菜由さんは元気ですが万が一って事もあるのでお電話いたしました。菜由さんは心配いらないとは言っていますが北海道からだと大変だから見舞は良いと言っていました。命には問題ありませんが胃の半分を除去し、血管を修復にとどまりました。原因は日本刀で刺されました。もし、来られるようでしたら病院はつくばメディカル病院です。たぶん病院で年越しとなると思います。メモをとっていただけますか?札幌から茨城空港までスカイマークが1日2便出てます。そからは乗り継ぎになります。石岡駅から常磐線で土浦まで土浦からバスでつくばセンターまでそこからはバスでメディカル病院前で下車すると目の前がメディカル病院です。面会時間は午後2時から5時までです。それでは、無理しないでください。ご連絡まで失礼致します。」黒見は丁寧に教えて電話を切った。エレベーターで1階に下りて正面玄関を出ると30分前より雪が強くなっていた。「ホワイトクリスマスか?俺も彼女欲しいなあ?」とつぶやきなが石畳の歩道を第三駐車場で雪の中、傘もささず救急車まで歩いた。救急車に乗り込んでコンフュージョンの世界へと戻って行った。

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