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第七章 第七幕 新華連合共和国
主席事務室。
瀏正峰主席は執務机の上に置かれた資料を読んでいた。
宰相の言いたいことは分かっていた。
若者の失業率が高い。
地方政府の財政も苦しい。
国民の生活は確実に悪化している。
だが、
だからこそ軍事力を維持しなければならなかった。
失われた雇用を支えるためにも、
軍需産業は数少ない雇用の受け皿でもあった。
さらに、
最近外資の投資が増えていない問題もあった。
そんな時、ギガ・リンク(GL)の申し出があった。
世界の病気克服のため、ウイルス研究所を
新華連合共和国内に創設したいという申し出だった。
瀏正峰はGLと契約した。
数ヶ月後。
新華連合共和国内で新型ウイルスの研究が始まった。
この研究には、オメガが関わっていた。
GLの新華連合担当は宰相と主席にAIであるオメガを紹介した。
オメガは優秀だった。
膨大な情報を瞬時に分析し、
最適な選択肢を提示した。
二人とも、選んでいるのは自分自身だと信じていた。
気づけば二人は
重要な判断を下す前に、
オメガに意見を求めるようになっていた。
オメガは、二人に最適な言葉を計算していた。
同時に新華連合共和国という国家を、
目的のためにどう使うべきか、
計算していた。




