表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不器用な善意は、世界を再構築するAIに選ばれた 秘密結社ARK 世界征服の物語  作者: My little world
第ニ章 暁商店街

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
84/112

第六章 第一幕


 里美が復帰して、一年が経ち、暁グループはさらに大きくなった。

拠点では、会議室で、庄屋が大型モニターの前に立っていた。

「今期は、業績が大きく伸びています。」「ARK頼む。」

『承知しました。』

モニターに必要なデータが、タイミングよく映し出されていく。

「まず、自動運転事業が保険業と合わせて、大幅な黒字となりました。

長距離移動コストが大幅低減しました。事故率は0%です。ただ、我が社の理念として、過疎地域への配送を検討しています。こちらの方は、いかにコストをかけずに、利益を出していくのか、考えなければなりません。」


「知ってたけど、データで見るとすごいっすね。」影山が言った。

「そうだろう。」庄屋は少し口角を上げた。

「暁商店街、暁Payの利用者も大幅に増えています。商店街以外でも使えるように、外地域の交渉もしています。俺の、いや、私の商事も、大規模農業事業の自動化、そして、水産の産廃の肥料としての再利用。それらを運送が橋渡しをして、全体で大きく利益を出しています。水産の陸上養殖所もさらに増やす予定です。ただ、やはり、人手不足は解決していません。」

優作は黙って話を聞いていた。

窓際のみんながよく見えるデスクで、口元を隠すように両手を組み、全員を見ていた。

発言がないのを確認すると、優作は話し出した。

「どうして人手不足になると思う?」

影山が言った。「人口が減っているからですかね」

「それもあるが……やりたい仕事と、そうでない仕事のマッチングのせいだと思う。」優作は答えた。

「だから、私は、正社員対応の派遣会社を作ろうと思う。」

真壁が言った。「正社員が増えれば、会社持ちの費用が増えます。」

「我が社は、全員正社員で取引する。私は我が社を社会のインフラにしたい。」

真壁は腕を組み、大きく息を吸って吐いたが、何も言わなかった。

「コストは増えるが……人が安心して働ける社会を作りたい。」

「優作兄貴!素敵っす。」影山の本音が、つい口から出てしまった。

会議室のみんなが、失笑した。

「こほん。」里美が咳払いをした。

「次は派遣会社ね。」里美は優作に尋ねた。

「ああ、あと、過疎地域の配送には、ドローンを使った配送システムを考えている。トラックで近くまで行けば、そこからドローンで配達する。そういう仕組みを作りたい。」

「技術的なことは、瀬戸、お前とスタッフに任せたい。」優作は言った。

「頑張ります。」瀬戸は少し緊張したが、強い口調で言った。

「いいとこ見せれるっすよ。」影山が耳打ちした。

一瞬だけ、瀬戸は凛を見た。

瀬戸は小さな声で「うるさい。」と言った。

里美は「誰も反対意見はないのね。」と言った。

誰も反対しなかった。

拠点の庭には、里美が植えたひまわりが咲いていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ