第二十三幕 祖父
コンビニ前の現場
「じいちゃん……」
「優作さんに紹介するから、あんまりすごんだりなしな」
「わかっとるわい、わしを何だと思っとるんだ」
二人は優作の元に歩いて行った。
優作は片付けの作業をしていた。
庄屋は声をかけた「優作さん、俺の祖父です。」
「はじめまして、賢治がいつも世話になっとります。」
霧島は、いつもより丁寧に挨拶した。
「いつも庄屋くんには、助けてもらっています。」
「お会いできて、よかったです。よろしくお願いします。」
優作はいつもより丁寧に挨拶し返した。
ところで、「庄屋くんは、おじいさまが近くに、
住んでいることを知っていたのですか?」
「……俺もびっくりしたんです。」庄屋が霧島を見て言った。
「まぁ、ははは、それはおいといて」霧島は目線を少し外して、
「私も、孫と一緒に仕事をさせてもらえんじゃろうか?」
「ちょっと、じいちゃん」庄屋は慌てた。
優作は少し考えた。「私に考えがあります。少し時間をもらえませんか?」
「それはかまわんよ、いくらでも待つが、わしが生きとる間にお願いしたい。」
優作は少し笑った。「そんなに待たせませんよ」
「…… 優作さん、いいんですか?」
優作は言った「庄屋、」
「はい」
「おれは……暴力は嫌いだ。」
「はい」庄屋は下を向いた。
「だが、お前がいなければ、俺たちは終わっていたかもしれない」
「だから、今のお前を信じている。」
庄屋の目が真っ赤になった。
「いい上司だな、」霧島が言った。
「うるさいじいちゃん」庄屋の耳が真っ赤だった。




