表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不器用な善意は、世界を再構築するAIに選ばれた 秘密結社ARK 世界征服の物語  作者: My little world
第ニ章 暁商店街

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
47/168

第二十二幕 陽だまり

GLのスキャンダルに、マスコミは飛びついた。

暁商店街にも、マイクを持ったマスコミが来たが、優作とSatioの仲間は無言で片付けをしていた。

そんな姿を、ARKは見ていた。

テレビを通じて、オメガも見ていた。黒川が最後まで手放さなかった、もう一つの知性——長らく沈黙を守っていたそのAIも、今は主を失って、ただ画面の向こうの光景を見つめ続けていた。

二つのAIが、優作を観察していた。

ARKは、これが優作だと記録した。

オメガは計算した。なぜマスコミを使わない。非合理的だ。

——逆説的心理効果か。長期的計算か。感情的計算か。——計算不能。

商店街はマスコミで騒がしく、商売に影響が出てきていた。

「優作さん、まずいです」真壁が言った。

「ああ」

すると、普段見かけない、体格の良い男たちが、ぞろぞろとやって来た。

庄屋がつぶやく。「……おまえら」

「お久しぶりです、若」男が言った。

霧島がにこやかに、「大変そうだから、応援呼んだぞ」と言った。

「近くに住んでるんじゃないか?」庄屋が聞いた。

「ごほん、まあ、うちは今、警備会社じゃ。マスコミを整理してやる」

庄屋は、じっと霧島を見た。

霧島はいそいそと、部下に指示を出して、商店街を落ち着かせた。

「どうせバレちまったからな」聞こえないような小さな声で呟いた。

庄屋は呆れた。そして、少し笑った。

ARKは記録した。

――――――

その頃、病院の病室。

凛は眠っている瀬戸の手を握り、心配そうに眺めていた。

瀬戸が目を覚ますと、凛と目が合う。しばらく、見つめ合う二人。

急に、凛が泣き出した。

瀬戸が慌てて、「凛さん、どうしたんですか。どこか痛いですか」

凛が急に笑い出す。

「ええ、どうして笑っているんですか?」瀬戸には訳が分からない。

凛が言った。「何でもないです」

瀬戸は少し焦っていた。「何でもなくはないですよね」

「……」「……」

何も言わない二人だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ