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第二十幕 再起動
ICUの扉が開く。看護師が優作の前に近づいてきた。
「瀬戸さんの意識が戻りました」
看護師はそれだけ言って、またICUに戻っていった。
凛が立ち上がった。真壁も、影山も。だが、優作は座ったままだった。
庄屋が言った。「……優作さん」
「わかっている」優作は立ち上がった。
しばらくして、瀬戸は一般病棟に移った。全員で、瀬戸の病室に入った。瀬戸は眠っていた。
庄屋は、真壁と影山を連れて、病室から出ていった。
凛は瀬戸の手を握り、優作は瀬戸の顔を見ていた。
「……私の……せいなんです」凛が言った。
「瀬戸さんが殴られたの、私が誘ったから」
「俺が瀬戸を、俺のわがままに誘ったんだ」
「私がメールを優作さんに見せなかったら、優作さんGL辞めてなかった」
「何を言っている」
「一ノ瀬のせいじゃないだろう」
「私のせいなんです」凛は雫をこぼした。
「凛さんのせいじゃないです」瀬戸が目を覚ました。
「僕の人生を決めるのは、僕です。凛さんじゃない」
「優作さん、世界征服は俺の意思です」
「世界中の子供たちに、パンを届けましょう」
優作は一言、「ああ」と答えた。




