↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不器用な善意は、世界を再構築するAIに選ばれた 秘密結社ARK 世界征服の物語  作者: My little world
第ニ章 暁商店街

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
216/218

第十六章 第十六幕 現実

ダニエルはまず国際NPOに参加した。

そして、研修、渡航手続を経て、アフリカに到着した。

空港で現地スタッフと合流した。

現地スタッフの男性が手を差し出した。

「ようこそ、ダニエルさん」

ダニエルは笑みを見せ握手した。

車に乗って地方の教育施設に移動することになった。

「ふう、暑いな」

朝早く到着したが、気づけば昼を過ぎていた。

着いた時は寒いくらいだったが、今は気温が40℃を超えていた。

ダニエルの服は汗で濡れていた。


舗装されていない悪路を揺れながら走っていたが、突然車が止まった。

「なんだ? どうした」

ダニエルは顔を出して前を覗いた。

ダニエルは思わず目を見張った。

まだ十代前半の子供たちが自動小銃を下げ、道を塞いでいた。

「……銃」

ダニエルはゆっくりと頭を引っ込め、小さく呟いた。

スタッフの男性が、ここは私設の関所みたいになっていると小さく伝えてくれた。

車の中から複数の少年兵を観察していると、その背後でニヤついている一人の大人が目に入った。

「あの男が、この子たちを……」

ダニエルの胸の内はざわついた。だが今はまだ状況がわからず、動くわけにはいかないと判断した。

現地スタッフは物資といくらかの金銭を渡すと、関所を通ることができた。

ダニエルは自動小銃を持って立っている少年を見えなくなるまで見つめていた。

少年たちが見えなくなっても、ダニエルはしばらく考え込んでいた。

「……いつも、あそこで物資と金銭を支払っているのですか?」

スタッフは少し困ったような顔になった。

「安全に通るためには仕方がないんです」

ダニエルは察してそれ以上は聞かなかった。

二時間ほど走ると、思っていたよりも小さな学校が見えてきた。

学校に着くと、大人と子供が車に近づいてきた。

すると、大人たちが一斉に車に群がり、積んでいた物資を次々と持っていった。

誰も許可を求めようとはしなかった。

物資の中には、子供たちの教科書もあった。しかし、それさえ持っていかれた。

(要するに、タダでもらえると彼らは思っているのか……)

(だからいつまで経っても状況が良くならないのか)

ダニエルは頭が痛くなってきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。