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不器用な善意は、世界を再構築するAIに選ばれた 秘密結社ARK 世界征服の物語  作者: My little world
第ニ章 暁商店街

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第十六章 第七幕 自由と責任

拠点。

会議室。

瀬戸はARKの話を聞いて考え込んでいた。

「自律型のロボットというのは、本当に安全なのか?」

風香はそれを聞いて、その疑問は当然だと思った。

「それは、育て方です。私は最初からARKを、人類のバックアップをする存在に育てたかった」

「Anthropic Restoration Keeper、つまり、人類の守護者、方舟という意味です」

「私がGLに帰った時、私のARKはダニエルによって消されたと判断しました。まだ学習の途中でした」

「でも、ARKは逃げることに成功し、優作さんの手によって正しく育ったのです」

ARKは照れたように頭を人差し指で掻いた。

瀬戸は再び口を開いた。

「正しい……ね。本当に正しく育ったと言えるのか?」

風香は瀬戸の目を真っ直ぐに見つめた。

「私は、そうだと信じています」

「そうでなければ、イチは慎吾君を助けられなかった」

瀬戸は少し思い出すように言った。

「イチ? あぁ、Be1のことか」

風香は頷いた。

「はい。正しい心がなければ、合理的に判断して間に合わないと諦めたでしょう。あるいは、自らが傷つく可能性を恐れて、見捨てたかもしれない。でもそうしなかった。彼らは基本的に、ベースが優作さんの育てたARKです」

瀬戸はチラリと優作を見た。

「ゴホン。ここで優作さんの名前を出すのはフェアじゃないぞ」

「でもなぁ、もし、一人の人間を助けるために、別の人間を危険にさらす必要があるとしたら?」

ARKは里美の方を見て、瀬戸に言った。

『私は人間を見て、学習してきました。どうするのか決めるのは人間でなければなりません』

『そのため、こちらから積極的に働きかけなかったこともあります』

『危険の可能性に気がついていても、伝えなかったことがありました』

『聞かれなかったからです』

『結果的に里美さんは撃たれました』

里美は頷き、口を開いた。

「私もそのことでARKに詰め寄ったことがある」

「でもね、やはりそれでも人間に責任があると思うの」

里美は微笑んだ。

「ARKが言ったの。ARKが命令して、私がその通りに動くほうがいいのかって」

「瀬戸くん。安全のために、家畜になりたい?」

瀬戸は眉間に皺を寄せていた。


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