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不器用な善意は、世界を再構築するAIに選ばれた 秘密結社ARK 世界征服の物語  作者: My little world
第ニ章 暁商店街

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第十四章 第六幕 優作総統

ロードキングパーティー会場。

その日、会場には多くの暁グループ関係者が現れた。

暁水産の村上と新田。

暁運送の菅原と父親の文太。

ホライズン・テクノロジーからはマイケル・チェン。

暁商店街の面々まで、来てくれた。

司会進行は赤井が引き受けた。

「皆様、今日はありがとうございます。まずはお手元のワインでも飲みながら楽しんでください」

優作が会場に入ると、すぐさま人だかりができた。

「片桐さん。最近長崎に来ないじゃないか」

村上がワイングラスを空にすると、近くのビールビンを持ちながら、優作に近づいた。

優作は苦笑いをしながら答えた。

「最近、拠点から離れられないんですよ。でも今度、こっちで飲みましょう」

「なんだい? 今度は研究所を作ったんだって? ずいぶん若い娘が所長だと聞いたが」

「かなり優秀です。我々の目的のためにこれからも手を貸してください」

優作は差し出されたビールを一気に飲み干すと、村上のコップにビールを注いだ。

「村上さん、まだパーティーは始まったばかりですよ、ペースを上げるのは早いです」

新田は村上を少しだけたしなめた。

暁運送の菅原も会話に加わった。

「菅原さん、いつも廃棄の魚を肥料にして運搬してくれて助かってます」

新田はグラスを近づけながら話した。

「とんでもない、仕事ですから。というより仲間じゃないですか」

「違いないですね」

二人は笑いあった。

マイケルも優作に話しかけた。

「街の中は暁運送。高速道路は自動運転。完全に棲み分けができてますね」

優作はマイケルのグラスにワインを注ぎながら答えた。

「ええ、狙い通りです。暁研究所の研究次第で、まだまだ自動運転は進化しますよ」

優作は不敵な笑顔を見せた。

会場。控室。

赤井は風香の控室に自分で買った花束をもって会いに行った。

「今日はおめでとうございます」

「ありがとう」

ドレスを着た風香は美しかった。近くにいるといい匂いがした。

その時、風香は赤井に一枚の紙を渡した。

風香はあらかじめ自分が登場する時はこうして欲しいと紙に書いていた。

風香は少し微笑みながら伝えた。

「おねがいね」

「はい」

赤井は風香の言いなりであった。

会場で、皆がパーティーを楽しんでいる時、

赤井は風香の指示通り、会場の電気を消した。

会場はざわつき出した。

「停電か?」

何人かはそう呟いていた。

次の瞬間会場のスピーカーから不気味な笑い声が聞こえてきた。

「ク、ク、ク……ハーハッハッハ!」

壇上の中心にスポットライトが当たる。

そこには、美しいドレスにはアンバランスなマスクをした女性が立っていた。

「みなさん。今日は大幹部Dr風香のために来てくれてありがとう」

『風香……始まっちゃった』

ARKには見守ることしか出来なかった。

そこで風香は優作を見た。優作と目があった。

「……」

優作は壇上に上がるしかなかった。

風香は優作に膝をついて挨拶をした。

「総統、ついに、我々構成員のマスクが完成しました。今回のマスクは優れモノです」

風香は髪飾りのスイッチを押すとマスクが消えた。

「このように、スイッチひとつでマスクを装着したように見せる装置を開発しました」

風香はドヤ顔で言い放った。


数百人の会場がこの瞬間静まり返っていた。

風香は狙い通りだと思った。

優作にマイクを持たせると、目で話せと急かした。

「……」

『優作、大丈夫ですか?』

優作のインイヤーからARKの声が聞こえた。

会場はまだ静まり返っていた。


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