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不器用な善意は、世界を再構築するAIに選ばれた 秘密結社ARK 世界征服の物語  作者: My little world
第ニ章 暁商店街

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第十三章 第八幕 怪人登場

グローバル・ファンドからの電話は、

「我々は、決して社会の表には出てこない。残念だが、君たちとはこれまでだ」

そう、吉村に告げることだった。

これでは資金繰りができない。

今、既に取引先の銀行からも追加融資には応じられないと連絡があった。

何故こうなった。

「……オメガ」

『はい』

「会社が潰れそうだ、なんとかならないか」

『承知しました』

『では、不採算事業を全部売却しましょう』

『子会社を切り、一時研究開発を止めましょう』

『資産を売り、負債の返済に当てましょう』

『社員は大量に解雇する必要があります』

『これで、GLは生き残るでしょう』

「……それで、我が社に何が残る?」

『会社が残ります』

「そうじゃない」

吉村はオメガの通信を切った。

ふと、GLの株価ボードを見ると、ストップ安に張り付いていた。

買い手が誰もいなかった。

(……とにかく、資金だ)

吉村は考えつくすべての金融機関に連絡を入れた。

だが、どこも快い返事をくれる金融機関はなかった。

気がつけば夜中、一人社長室で途方にくれていた。

聞こえてくるのはエアコンのファンの音のみだった。

その時、廊下から足音が響いた。

「ク、ク、ク、あなた、大変そうね」

どこから入ってきたのか、少し芝居がかった電子音の女性の声が、

社長室の入口から聞こえた。

吉村は振り向くと、そこには、まだ若そうな女性が、

男二人とともに立っていた。

ただ、三人とも仮面を被っていた……。

吉村は、恐怖で椅子から転げ落ちた。

仮面の女は、その瞬間手が出そうになったが、慌てて引っ込めて怪人らしく胸を張った。

「こほん。あなた、ずいぶん困っているんじゃないの?」

吉村は青い顔をして警備を呼ぼうとしたが、なぜかコールが通じなかった。

「……誰なんだ、お前たちは?」

三人は目線を合わせ、同時に言った。

「秘密結社ARK」

窓の外にはいつも通りの夜景が広がっていた。


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