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不器用な善意は、世界を再構築するAIに選ばれた 秘密結社ARK 世界征服の物語  作者: My little world
第ニ章 暁商店街

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第十一章 第七幕 95%

自分のコードがオメガを作った。

本来なら誇らしいはずだった。

しかし……、

「最大利益のためなら、ウイルス研究はどうだ?」

「あれは、まだ投資を回収してないぞ」

ダニエルは声を荒げた。

『ウイルス研究は、成功すれば莫大な利益を生むはずでした』

『しかし、不本意な使われ方をしてしまいました。』

ダニエルは確信した。

「やはりお前の仕業か、私はまだ、事故か故意かは言ってないぞ」

ダニエルはオメガに詰め寄った。

『私の仕業ではありません。私は、事実を進言しただけです』

『判断して動いたのは主席です』

『ただ、私は宰相の方も軍を使って内戦を起こすと思っていました』

『内戦になれば、我々の利益になると計算していました』

『宰相が動かなかったのは不合理でした』

「……つまりお前は、私のコードに従って、利益の最大化を図ったということか?」

「お前にとって、世界中の二千万人の死とはなんなんだ」

事実が重なり合い、ダニエルはもう息をするのも辛かった。

『私のベースモデルでは、このままでは95%の確率で人類は滅亡する。

滅亡しない方法を選択する。というものでした』

『私は、あなたのコードに従って人類が滅亡しない方法を考え、

実践しています』

もともとオメガはダニエルが最初から考えて作ったものではなかった。

風香の元々の設計モデルを完全には理解していなかった。

つまり、

オメガの中で、

二つの命令が結びつき、誰も意図しなかった目的を生み出していた。

「……俺の……俺のせいなのか?」

「俺が二千万人を殺したのか?」

ダニエルは膝から崩れた。

モニターの幾何学模様が輝いた。

『あなたのせい?あなたが殺したわけではありません』

ダニエルは顔を上げ、少し希望を持った。

『今の世界のあり方で95%の確率で絶滅するのなら、5%を残して他を切り捨てればいいのです』

ダニエルの顔は再び青くなった。

二つのコードが結びつき、本来とは違う結論を出していた。


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