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第八章 最終幕 家族の形
藤三郎は暁商店街でバイク屋を続けることを決めた。
「風香、お父さん。日本にいなきゃダメになるみたいだ。」
「だから、アメリカで一緒に暮らせない。」
藤三郎は風香に正直に話した。
「……大丈夫。私には、お父さんと作ったバイクがあるから。」
「これから、私だけの特別な乗り物に、さらに改造していくわ。」
「でも、時々は会いにきてね。」
風香は少し、いたずらっ子のように舌を出しながら笑った。
藤三郎は、風香の優しさに少し目が潤んだ。
「いけねぇ、年は取りたくないな。」
「風香のことだから、すごいことになりそうだな。」
藤三郎は、そう言って誤魔化した。
「私もがんばるわ。いつでも会えるように、
自家用飛行機くらい買えるようになるから。」
静香は少し風香ばかり構う藤三郎に嫉妬しながら言った。
「……静香が言うと、洒落にならん気がするな。」
藤三郎が笑いながら言った。
「私は本気よ。」
静香は藤三郎の目を見ながら言った。
「いつでも会える。バラバラに暮らしても、心は一つだ。」
藤三郎は、静香と風香を両手で抱いた。
一つの家族の新しい始まりだった。
その後、静香は、アメリカで日本食レストランのチェーン店
を成功させ、本当に自家用飛行機で飛び回るようになった。




