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不器用な善意は、世界を再構築するAIに選ばれた 秘密結社ARK 世界征服の物語  作者: My little world
第ニ章 暁商店街

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第八章 第九幕 プロポーズ

ある日、藤三郎と静香は二人でツーリングに出かけた。

鳥羽展望台で見た太平洋は吸い込まれそうだった。

藤三郎は、

静香を女性として強く意識してこなかったのかもしれない。

付き合い始めた頃は、

静香を傷つけたくないという気持ちの方が強かった。

だが、

鳳家の両親から背中を押されて、

初めて結婚を意識した。

「海、綺麗だね」静香が言った。

「ああ」

言葉が続かなかった。

静香が手洗いに行った。

「なさけない」藤三郎は小さく呟いた。

プロポーズがこんなに緊張するとは思わなかった。

藤三郎はテラスで待っていた。

静香がジュースを持って現れた。

覚悟を決めた。

「指輪を受け取って欲しい」

もっといろいろ言うつもりだった。

言えなかった。

でも、

静香は少し笑い、少し泣きながら、

「はい。」と言った。


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