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不器用な善意は、世界を再構築するAIに選ばれた 秘密結社ARK 世界征服の物語  作者: My little world
第ニ章 暁商店街

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第八章第四幕 Get Wings

第八章第四幕 Get Wings


数年後—


静香は大学生になった。

一人で行動することも許されるようになった。

ただし、遠くからは見守られていた。

たまに、あるバイク屋に行くようになった。

「私のバイク見て。」

静香はGPZ400で藤三郎のところに顔を出すようになった。

父母は大反対だった。

「女子がバイクに乗るなど、許さん。」

とくに源次郎が許してくれなかった。

だが、静香はなぜ、女性がバイクに乗っては行けないのか、

説明してくれなければ受け入れられないと言った。

納得できる理由があれば、従うつもりだった。

源次郎は最後まで反対した。

だが、静香を納得させられなかった。

静香は藤三郎の店でバイクを買った。

東京から、三重まで。

気軽に通える距離ではない。

だから、毎日行くわけにはいかない。

それでも、静香は

一泊二日で三重に向かった。

バイクを見てもらうために。

ただ、本当は別の理由があったのだが……

バイクに乗っていると背中に羽根が生えた気がした。

自由だと思った。

立花モーターズに行くと、藤三郎がいた。

「こんにちは」少し緊張しながら話しかけた。

「おう」藤三郎が答える。

「バイク見てもらいたいんだけど」

「わかった。」

藤三郎は工具を手に取った。

藤三郎が自分のバイクを整備している間、

静香は黙って

藤三郎の背中を見ていた。

ずっと見ていた。


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