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2026.7.22.

天高2B 女子会

17:02

ゆきな:

ねえ 聞いた? 彩乃、昨日の夜帰らなかったらしいよ


まお:

???どういうこと


ゆきな:

うちの母が言ってたんだけど 彩乃のお母さんが昨日の夜電話してきたって


りこ:

マジで じゃあどこ行ったの


ゆきな:

わかんない ご両親が友達の家に行ってないかって あちこちに電話してるみたい


あやか:

あ でも私 昨日の午後に彩乃が一人でコンビニから出てくるの見たよ ペットボトルの飲み物買ってて 結構普通に見えた


かなで:

そのあとは? 誰も行き先知らないの?


あやか:

わかんない 通りがかりに見かけただけで 声はかけなかった


みずき:

親戚の家とかに行ったんじゃない?


ゆきな:

それなら親に言うでしょ わざわざあちこちに電話するようなことしないって


ことね:

ところで 委員長は? 彩乃のご両親から電話とか来なかった?


あおい:

うん 来たよ 昨日の夜10時近くに お母さんから電話があって 彩乃から連絡来てないか とか 他の友達の家に泊まってないかって聞かれた 私が「いない」って言ったら 声がすごく慌ててて 彩乃が午後に散歩に行くって出かけたきり 帰ってこなくて 携帯にも出ないんだって


かなで:

えっ じゃあ今は? 見つかったの?


あおい:

今日のお昼にもう一回お母さんにメッセージ送って聞いてみたんだけど まだ連絡取れてないって もう警察に届けてるらしい


まお:

警察!? それって本当に行方不明ってこと?


りこ:

彩乃……家にいたくないんじゃない? あんなことがあった後だし 家の中の雰囲気が重くなってるのは間違いないし


みずき:

そうだね 私でも家にいたくないと思う あの人の影が至る所にあるもん


ゆきな:

あの人……佐々木のこと?


みずき:

他に誰がいるの 二人ずっと一緒だったじゃん 中学の頃から


ことね:

でも夏休み前に喧嘩したって聞いたよ クラス中に広まってたし 知ってるでしょ


まお:

そうそう 私も聞いた 佐々木の方から先に彩乃を無視し始めたんだって ある日突然一緒にご飯食べなくなって 昼休みも一人で座ってたって


あやか:

私は逆に彩乃が先に冷たくしたって聞いたけど 佐々木があの頃ずっと彩乃に話しかけようとしてたのに 彩乃が無視してたって


かなで:

結局どういうことなの 誰か本人たちに聞いた人いる?


あおい:

いないよ そんなこと聞けるわけないじゃん それに佐々木ってああいう子だし 自分から何か言うことは絶対なくて 笑って「大丈夫」って言うだけだし


りこ:

そうなの いつもそう 見ててこっちがイライラする 何かあるのに何もないって言うんだもん


みずき:

じゃあ結局 何があったのか誰も知らないままなんだ


ゆきな:

とにかく仲が悪くなったってことだよ 結局仲直りしないまま 佐々木が死んじゃった それってあんまり……


まお:

あんまり 何


ゆきな:

できすぎじゃない? 二人の関係が悪くなって そのうちの一人が急に事故に遭うなんて


かなで:

それってどういう意味 普通の事故だよ ニュースでも出てたし 線路に入って写真撮ってて列車に気づかなかっただけ


ゆきな:

事故だってわかってるよ でも思わない? 仲良かったら彩乃が引き止めたり注意したりしたかもしれないけど 仲悪かったら そこまで気が回らなかったかもしれないじゃん


あやか:

ちょっと それって彩乃がわざと注意しなかったって言いたいの?


ゆきな:

わざととは言ってないよ ただその時 彩乃がそこまで焦ってなかっただけで 反応が1、2秒遅れただけかもしれないじゃん それで……


あおい:

ゆきな そういうこと言わないで 警察も調べて事故だって言ってるんだから


ゆきな:

わかってるわかってる ただの分析だって


みずき:

でもそういえば 前にあの踏切はもともと問題があるって話 聞いたことある あのカーブには昔から幽霊列車が出るって


ことね:

また始まった またそういうオカルト系の話でしょ


みずき:

違うよ うちの母が言ってたんだ 子供の頃にその話を聞いたって 昔あそこで線路で虫を捕ってた学生が見えない列車に轢かれて死んだんだって それからあの場所で写真を撮ると いつも何かが起きるって


りこ:

それって都市伝説でしょ どこの場所にもあるよ


みずき:

でも今回は本当に起きたんだよ


あおい:

それが何であれ 今は彩乃がどこに行ったかが問題なんだよ 誰か連絡取れる人いない? 他の連絡先を知ってる人とか


ゆきな:

私はないよ LINEも追加してないし


りこ:

私は追加してるけど ずっとログインしてないみたいで メッセージもずっと未読のまま


かなで:

私も 昨日大丈夫かって送ったけど 今も未読


あおい:

じゃあ携帯は電源切ってるか 持ってないかだね


みずき:

ねえ……別の可能性 考えたことない?


まお:

何の可能性?


みずき:

彩乃 もしかしたら……佐々木に連れて行かれたんじゃない?


あおい:

みずき


みずき:

だって考えてよ 佐々木が死んだ時 彩乃はその場にいたんだよ 全過程を見た唯一の人間だよ もし佐々木が恨みを持って死んだなら 一番最初に会いに行くのは彩乃だよ だって彩乃は見てたのに 助けなかったんだから


あやか:

どんどんトンデモになってきたよ


みずき:

そんなのわかってるよ でも彩乃がただ家出するだけなら なんで電源切るの 彼女いつも携帯手放さないじゃん それに家でもめてたわけでもないし お母さんも散歩に行くって言っただけって話だったし


ことね:

それなら一人でゆっくりしたいってことかもしれないよ あの光景を目の当たりにしたんだから


みずき:

じゃあどこでゆっくりすると思う?


ことね:

……わかんない


みずき:

でしょ 彼女が普段行く場所って学校と駅周辺だけだよ 佐々木とよく行ってた川沿いの遊歩道とか あのコンビニとか そんなとこ行ったら思い出しちゃうだけだよ そんな場所でゆっくりできるわけないじゃん


まお:

じゃあ他にどこ行くんだよ


みずき:

だから彩乃は多分「ゆっくり」してるわけじゃない ただ消えたんだよ


かなで:

じゃあ 佐々木の事故って本当に事故だったの?


あおい:

警察は事故だって言ってる


かなで:

警察がそう言ってるのはわかってるけど……でも前に誰かが言ってたよ 佐々木はずっと調子悪そうだったって それに「どうせ誰にも好きになってもらえない」とか言ってたって


あやか:

私も聞いた おうちのことに原因があるんだって 弟がすごく優秀で 親の注目が全部弟に行ってるんだって


りこ:

じゃあ佐々木はもしかしたら……自ら死にたいと思ってて わざと彩乃に撮影させるために連れて行ったのかも


まお:

わざと? つまり佐々木は自殺したくて 彩乃にその一部始終を撮らせたってこと?


りこ:

じゃあなんで線路の上に立ったのか説明つかないじゃん あの場所は前にも誰かが写真撮りに行ったことあるけど 枕木の上に立って撮った人はいなかったよ


みずき:

でもニュースだと彩乃はフェンスの外から撮影してて 佐々木が自分から中に入って行ったんでしょ


あやか:

そうみたい 彩乃が警察に話したのは 佐々木が先に入って行って「撮って」って言ったって


ゆきな:

それって余計おかしくない? 自分から進んで中に入って 撮らせて ちょうどそこに列車が来て 警笛も聞こえなかったって 事故で説明できる話じゃないよね


かなで:

でももし自殺しようとしたなら それって……怖すぎるよ 親友に自分が死ぬところを撮らせるなんて


まお:

だから二人の仲が悪くなったんじゃない? 仲が良かったら佐々木はそんなことしないよ 彩乃なんてもうどうでもいいって思ったからこそ あの場面を見せたんだよ


あおい:

みんな落ち着いて 全部推測でしょ 警察の最終報告も出てないんだから


りこ:

じゃあ委員長はどう思う? 佐々木は事故だと思う? 自殺だと思う?


あおい:

わからないよ 現場を見てないし でも何にせよ 彩乃が今行方不明なんだから ここで話し合っても意味ないよ


みずき:

もし彩乃が佐々木に連れて行かれたなら もう……


ことね:

もう言わないで


みずき:

みんなが考えてることを口に出しただけだよ


あやか:

そういえば 彩乃が昨日何色の服を着てたか知ってる人いる?


ゆきな:

なんで?


あやか:

昨日の午後にコンビニの前で見かけた時 白いTシャツを着てたんだ もし昨夜帰ってなかったなら まだその服を着てるはずだよ 白いTシャツの女の子を見かけたら 気づけるかもしれない


かなで:

今それを言っても意味なくない? 彼女がこの辺にいるわけないし


あやか:

もし天沪市内にいるかもしれないでしょ 何もやらないよりはマシじゃん


あおい:

あやかの言う通りだよ 誰か情報があったり 彩乃を見かけたら すぐに教えて 私に連絡してもいいし 直接お母さんに電話してもいい 番号はグループに送っておくね


あおい:

それと ネットに変なこと書き込まないで 家族がもう十分苦しんでるんだから


ゆきな:

わかってるわかってる


まお:

じゃあ私たちは今どうすればいいの? 待ってろってこと?


あおい:

警察の報告を待つしかないね 私たちにできるのは注意して見守ることくらいだよ


みずき:

もし明日になっても連絡がなかったら あの踏切に行ってみようと思う


ことね:

あそこに行ってどうするの もう警察が封鎖してるでしょ


みずき:

ただ行ってみたいんだ あの場所に何があるのか なんであそこで写真を撮ると何かが起きるのか


あやか:

何かって 今回だけじゃないの?


みずき:

さっき言ったでしょ あの伝説 もし本当にあの伝説が存在するなら 絶対何か痕跡があるはずだよ 全部作り話だなんて信じない


まお:

みずき あんまりそういうの見すぎだよ


みずき:

じゃあ好奇心ってことでいいよ とにかく行くから 一緒に行く人いる?


かなで:

行かない


りこ:

私も行かない 縁起でもない


あやか:

私……考えとく また明日でいい?


ゆきな:

私も考えとく


あおい:

みずき 一人で行かないで どうしても行くなら大人を連れて行って


みずき:

わかってる その時はそうするよ


あおい:

とにかく 何かあったらグループに書いて 何もなかったらまた明日

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