第二章 第六十八話 救出~襲撃者の終焉~
お待たせしました!
~カノンside~
「お兄様!?」
「そんな……グラン……いやぁぁぁぁっ!」
私たちがグラハム教の枢機卿を名乗るクリフと交戦している最中、奴の仲間と思われる男が私たちに見せてきた映像にはお兄様がクリフと同じ格好をした男に敗れ、息絶え絶えの様子で拘束されている情景が映し出されていました。
ティナお姉様もシャミア様もサリーネ様もみんなその映像を信じているようでした。
でも……お兄様があの程度の相手に負けるでしょうか……。
私が知るお兄様はどんな状況でも決して無抵抗で負けるような方であありません。
むしろ刺し違えても勝とうとするはずです。
そんな違和感を覚えていると、私の中で何かのピースがはまったかのような感覚に陥りました。
まるで今までふさがれてた道が突然開けたかのような感覚でした。
この感覚は……先日の洗礼時に神々から技能を受け取った時のような……
私は奴らにばれないように状態確認を発動し、自身の状態を確認しました。
するとそこには見慣れない文字が、
***
ステータス
名前カノン・レア・ベルセリア
年齢:10歳
レベル:36
~称号~
ベルセリア家長女 秀才者 神童 戦女神 グラン過激派 グランの寵愛を受けし者 グランを敬愛する者 技能を司りし者 聖女の意思を継ぐ者 精霊の寵愛を受けし者 魔を操りし者
~基礎ステータス~
体力(HP):2300
魔力(MP):50000
攻撃(STR):3000
防御(VIT):1600
速さ(AGI):2800
器用(DEX):6000
知力(INT):25000
物理耐性:25
魔法耐性:75
状態異常耐性:9
~技能~
技能模倣(固有)
聖女見習い(固有・発展型)
回復魔法・結界魔法・バフ魔法
代理魔法(固有)
グラン・カール・ニーナ・ティナ・ナミア・エリザベート
能力共有(固有)(グランのみ)
統率者(EX)
全属性精霊魔法(EX)
火・水・風・地・光・闇・氷・植物・神聖・機械
術式干渉(EX)
術式化・術式解析・術式偽装・術式隠蔽・術式操作・術式看破・術式破棄
~技能模倣・能力共有~
全属性魔法(EX 模倣元:グラン)
物質創造(EX 共有相手:グラン)
五感強化(EX 共有相手:グラン)
視力強化(EX 共有相手:グラン)
聴覚強化(EX 共有相手:グラン)
敏捷強化(EX 共有相手:グラン)
警戒信号(EX 共有相手:グラン)
~特殊戦技~
グラン・レア・ベルセリア
ヒナタ・レア・ベルセリア
***
私は自分のステータスの変わり様に思わず声を出しそうになりました。
もともと私は技能を技能模倣と聖女見習いの二つしか持っておらず、称号もそこまで多くはありませんでした。
しかし通常技能のなら、まだ増えていてもおかしくはありませんが、まさか固有技能が増えているとは思いませんでした。
しかも二つも……。
世間一般では3つまでという認識ですが、なぜか私は4つ所持しています……。
しかしここで声を出して驚くわけにもいかず、何とか声を抑えることに成功した私は周りの様子を伺いました。
よかったです、誰も気が付いた様子はありません。
私はふと状態確認が使用できたことに違和感を覚え、ある仮説を立てました。
それは、すでにこちらの能力を封印する結界が解かれているのではないかと。
そしてそんなことができるのはお兄様しかいないので、あの映像は幻覚なのではないかと。
この仮説を立証しようと、私は男が流している映像に術式化と術式解析を使用しました。
するとやはり幻覚魔法の術式と認識阻害の術式が検出されました。
ここまでの情報が出そろえばもう何も迷うことはありません!
「対物結界!対魔結界!範囲状態異常回復」
「なっ!?」
「防音結界、目隠し!ティナお姉様!シャミア様!サリーネ様!落ち着いてください!お兄様は負けていません!」
「っ!で、でもあの映像ではグ、グランは……グランはあの男に……」
「あの映像を解析したところ、幻覚魔法と認識阻害の術式が見つかりました。あれは全くの嘘です!さらにその証拠として、先ほどまで私たちの能力を制限していた結界が解除されています。皆さんもすでに技能が使えるはずです!」
「「「!?」」」
「……本当だわ、私の固有技能もあいつらに反応しているわ」
「……魔法も使えます!」
「で、でもでも、グランの気配が全く感じられないよ!私の固有技能も反応しないし……」
「きっと大丈夫ですよ!ティナお姉様!だってあのお兄様ですよ?あんな輩に負けるはずがありません!」
「カノン……確かにそうだね!グランが負けるわけない!きっと気配がたどれないのはまた何か規格外の力を身に着けたんだよね!」
結界を張り、お姉様方を正気に戻した私はお兄様が来ると信じて、奴らと戦うことを決めました!
ティナお姉様もやる気に満ち溢れています!
「では、反撃と行きましょうか!」
「ふふふ……私のグランをあんな風に侮辱するなんて……あの人たちは絶対に許さないよ!」
「グランが来る前に私たちで片づけてしまいましょう」
「グランきっと驚くわよ?」
「では結界を解除します!」
結界を解除すると同時に目の前に広がった光景は予想していないものでした。
先ほどまで私たちをいやらしい目で見てきた男たちは誰一人としておらず、そこにいたのはグランお兄様と淡い雰囲気を持った美少女の二人だけでした。
いつもありがとうございます!よろしければブックマーク・☆・いいねのほうもよろしくお願い致します!【更新状況などは活動報告・X(旧Twitter)でお知らせしますのでそちらもよろしくお願い致します!】




