日和&郁哉 小春&郁哉②
結局郁哉くんとは微妙な感じで終わった。
別れたのか続いてるのか、それすら曖昧な状態。
「あ……」
郁哉くんがケータイを見ながら泣きそうになっていた。
誰かから何かを言われたのかな。
「……。」
ケータイの電源を切って、俯いた。
「……小春……?」
なぜ小春が出てきたのかは分からない。
でも、郁哉くんがこうなると言ったら小春しか思い浮かばなかった。
放課後も郁哉くんと会話することなく、家に帰った。
1人で帰るって言うのはあんなにも寂しいものなんだな。
「……はぁ……。」
小春は一体何を考えてるんだろう。
何がしたかったんだろう。
家に着くと、1台の車が止まっていた。
その車で誰が来たのか判断し急いで家に入った。
「小春っ……。」
ドアを勢いよく開ける。
「あっ、日和」
小春の隣には郁哉くんが座っていた。
「日和も座って?4人でお話しましょ?」
いつもより上から目線で少しイラッとした。
あたしがソファーに座ると小春が勝手に話し出した。
「私ね、恋人が出来たの。」
「……。」
あたしも匠も、郁哉くんも何も返さなかった。
「その恋人は……鈴原くんなの」
『……は?』
3人ほぼ同時に返事をした。
「まってよ小春さん、俺付き合うなんて言ってないし……」
「そーだよ!鈴原くんは日和の彼氏でしょ!」
突然のことに頭が回らない。
「あれ、鈴原くん忘れたの?私達、愛し合ったじゃない。」
あれをやっただけで、付き合うことになったのか。
「……それは……その……」
「私達は愛し合ってるの。それを報告しに今日は来たのよ」
「……」
もう返す言葉すら見つからない。
アイシアッテル?小春と郁哉くんが?
「何、言ってんの。郁哉くんはあたしと付き合ってるの。」
やっと出た言葉がこれだった。
小春の考えることが分からない。




