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独占欲

南條家はみんな無言だった。

食事の時も、何一つ会話をしなかった。

話すとしたら霧野に何かを頼む時だけ。


「……。」


「ごちそうさまでした。霧野、お風呂の準備を頼む」


「かしこまりました。」

お父さんはずっと怒っている。

お母さんとはあれきり話していないそう。


「自業自得よね……。」


「お母さん……。」


「お父さんとはね、お見合い結婚だったの。

私の両親は結城さんと結婚するのはダメだって言い張って無理やりお見合いさせたの。」


「お父さんの事、好きになった?」


「最初は全然、結城さんの事が好きだったし好きになれるわけないって思っていたけど……一緒にいるうちに好きになっていたの。」


「わぁ……。」


「小春ちゃんは匠くんの事、好き?」


「好きよ!」


「じゃあ幸せになるのよ。」


「うん!!」

匠さん……と日和は母親が違うだけであって、父親は一緒。

ということは日和と匠さんは異母兄妹……?



「ねぇ、これから日和はどこで暮らすの?」


「ここでもいいんだけど……結城さんにもこの事を伝えてどうするか話し合わないとね。」


「そうね。じゃあ私部屋に戻ります。」

私は自分の部屋に向かいすぐベッドに寝っ転がった。


「匠さん……」

ねぇ匠さん。約束の高校生になったのよ。

私を抱いていいのよ。早く会いたいわ。


「匠さん……会いたい……」

早く匠さんを手に入れたい。

どこにも行かないように。

私だけのものにしたい。


「あれ、でも、」

2人は異母兄妹だけど、好きになったりするのかな。

そうだったら嫌だな。匠さんは私のもの。



そう、匠さんは、私だけのもの。

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