side鋼鉄少女の冒険譚⑤
つおい
「ッッッッッ、鎮……まれーーー」
毒と妙な反応を起こしている自身の体を省みず、全力を出した代償として、矢を撃ち込まれた腕から全身がどんどん歪で醜くなっていくアイ。
(…………ちょっとまずいかも………)
にわかに自身の死を感じ始めた時、チャーリーがアイの腕にポーションをかけた。
「………えーー?」
「アイさん、ポーションはどうですか?体に悪いですか?!!?」
「………回復薬は大丈夫みたい………」
「そ、そうか、お、おいカルロス、エルザ、持ってるの、効果の高いやつからどんどんかけていけ!!」
「あ、ああ!!!」
「わかったわ!!」
そうして何本かかけたところでアイの症状は治った。
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「………ありがと、助かった………」
「「い、いえいえ、気にしないでください♡」」
「「うん?」」
「アイさんは俺に言ったんだ!」
「いや僕だね!!」
カルロスとチャーリーは醜い争いを始める。
「…………何で化物の私を助けたんだろ……?」
「そりゃあんたに助けられたからでしょ?」
「エルザ……さん」
「化物だろうが何だろうが、死にそうな人を放っておかないアイさんを私は人間としか思えないし、あいつらだってそう感じたんだわ」
「……………」
「それに冒険者としても人間としても、受けた恩は必ず返すのが礼儀でしょ?獣じゃあるまいしね」
言ってる途中で照れ始め、頬をかきながら顔を逸らすエルザ。
そんな彼女に呆けた顔をした後に、優しい微笑を浮かべるアイ。
「そっか………なら、お礼のお返しとして何かしてあげようか?」
「「え!?い、いま何でもするって言いました?」」
「………何でもは無理だけど……できることなら」
「こら男共、セクハラしてんじゃねぇよ、そうね、それじゃあお互い呼び捨てで呼ぶってのはどう?………
アイ?」
「………それはとてもいいアイデアだね、エルザ」
「「お、俺の名前も呼び捨てでお願いします!!」」
彼女の冒険譚はこれにて一旦幕を閉じる。
アイが天然たらしすぎる、スゲェ( ˘ω˘ )




