第16話 7の月29日 目標
第16話 7の月29日 目標
2・3日日前からそろそろだと思っていた。
帳簿についている現金の金額 40,053G
何度計算しても間違いは無かった。
今日ついに3万G増やすことを達成した。
店を任されて二年と半年、本当に長かった。
いろんなことが思い出される。
ダンジョンが開放されてからはゴートと採掘に向かった事もあった。
ゴート曰くロコの西のダンジョンは今の所目立った特長も無いという。
ただ完全に踏破されたわけでなく、日々新しい道が見つかっている。
MPポーションは定期的に行商人が買い付けに来るまでになった。
ゴートの部屋に向かう。
「ゴー兄ちょっといいかい?」
「おうライトどうした 入って来い」
部屋に入り、帳簿を見せる。
「おいライトこれの見方教えてくれ」
(おっとこれは日本式の帳簿だったな)
「ごめんこれはメモだった これ見てくれよ」
お金の入った袋をゴートに渡す。
丁寧に中身を確認したゴートは言う。
「期限までまだ半年近くあるよくやったな 俺は本当に嬉しいよ」
「ゴー兄やアイさんの協力があったからだよ それに今まで面倒見てくれてありが
とう」
「やめろよ そんな柄じゃない」
「いやホントに感謝してるんだ」
「・・・お前の母さんから頼まれたからな 成人まで頼むと」
「そっか 母さん・・・」
「・・・じゃあライト 見事俺の出した課題を達成したお前に話がある」
「その前に俺からも話があるんだ」
「っん なんだ いってみろ」
「・・・おれに鍛冶を仕込んで欲しい」
「・・・・・鍛冶をか 覚悟はあるのか 俺はその道に関しては手抜きはできない
ぞ」
「わかってる 覚悟はできてる」
ライトの真剣な眼差しにその覚悟を見たゴートは頷く。
「わかったよ それでお前自分の店はどうするつもりだ?」
「それだけどアイさんに任せようと思う もちろん明日からの給金は全部俺が持つ
し ゴートの店の準備から接客まで全部俺がやらせて貰うから」
「アイさんにか・・・」
「アイさん最近調合の腕も俺と変わらないぐらいだし、素材自体は俺が採りに行く
」
事実アイは半年前に調合の能力が2に上がっていた。
「まぁその辺はお前とアイさんで打ち合わせればいいよ お前の店のことだし」
「じゃあ」
「おう 徹底的に仕込んでやる・・・そうだな俺の話は成人までとっておこう」
「よろしくお願いします 師匠」
「師匠か お前にそう言われる日が来るとはなぁ」
「・・・」
「よし明日朝開店前から仕込んでやる ちゃんとできるように準備しとけ」
「はい!」
「じゃあ俺の話はここまでだ 下がっていい」
部屋に戻りベットに横になる。
だがこれからのことを考えると、ワクワクからとてもじゃないが眠れそうにない。
明日も寝不足になりそうだ。
念願の鍛冶の能力を鍛えることになった
自分の胸に秘めた目標のために




