25) 秘密の仮面……なのね。
ダメだ、この仮面……何なんだ?
「ごめん、今日はもう小屋に戻るね」
「長の扱いに何か、お気に障りました?」
「いやいや、この仮面は魔道具なんだけど、機能が面白いから確認したいんだ」
「あ、そうですか……てっきり長の悪気に当てられたのかと」
あ、やっぱり皆そう思ってるんだ?
「いやー出るわ出るわ。面白いっす~」
怪しい独り言も何のその。この仮面って色々な機能が付いてる事が解った。
先ず、魔力を感知するレーダーで、設定したレベルより高い魔力や変化を検知してレーダーマップに表示される。
しかし、魔力の数値表示はされなかった……あの有名なゴーグル状の機械と同じかと期待してたのに。
次にソナー機能も選択できたが、なぜか使えなかった。アップデート待ちでしょうか?
時計機能らしきモノもあった……太陽らしき絵と半円、横線で日の出と日の入りまでが分かる様だ。
あ、オイラの魔力量ゲージ表示があった。パーティメンバーと言っても☆導きの書☆だが、その魔力量ゲージも表示されている。
あるのかよ……魔力。
解読機能も付いていた……解読のメガネが必要無くなっちゃった。
マップがあったが、GPS機能は付いていなかった……残念。
っていうか、ここって大陸の中央付近だったのね。超広域モードで確認しました。でも、森が広すぎてココが何処だか解りませんよ?
残るは、鷹の目という望遠モードだ。注視するとズームアップする……解像度良すぎ。ちょっと顔を動かすだけで視界がぐわんぐわんする。
他の機能は「***」となっていて、これもアップデートか開放条件でもあるのか。
「とりあえず、レーダーが優秀だなぁ」
「レーダーって何ですか?」
「広範囲の状況が見てとれる感じ……かな?」
「それは……普通にできますよ?」
「え?そなの??」
「はい、こうやって目を閉じて感覚を研ぎ澄ませば……」
あ、ヒスイちゃん……感覚派ですな?説明が飛びすぎだ、理解できませんよ!?
それとも、龍族特有のスキルか何かかな?
「よし、演習場へ行こう!」
「あら、もうすぐ夕食の時間ですよ?」
急いで夕食を掻き込んだ後、演習場へと向かう。夕食の内容は相変わらずパン、肉、草、草だったが。
「よっしゃー、ゴリゴリ削るぞ~!」
「がんばって~」
日課となっていた魔力を限界まで削る作業が、魔力残量表示のお陰でギリギリまで下げられる。
そのあと、周囲から腕輪の効果で魔力を吸い込むと、やはり☆導きの書☆からも吸っている事が解る。
「やりすぎると、危険だよなぁ」
☆導きの書☆に魔力を流すと、吸って減っていた魔力が回復していく。
オイラの減った魔力を吸収して回復しつつ、☆導きの書☆に魔力を流して気絶を防ぐ。
時間一杯まで魔力の消費と吸収という不毛なサイクルを繰り返してみた。
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「おはようございます~」
「あぁ、おはようさん~」
「今日はどうされますか~?」
「工房で色々試したいことがあるので、行ってきます」
「わかりました、お昼御飯までには戻って来てくださいね」
「あ、了解!」
ヒスイちゃん、何度も思うけど良い奥さんになれそうだね。まだまだ先の話かも知れないけど。
「おはようございます~!」
「オウ!朝から元気が良いな!今日も頑張れ!!」
「師匠!魔力を吸収する魔法陣を作りたいのですが!」
「ホウ!其の辺に埋まっとるわ!適当に探して参考にしろ!」
其の辺、しかも適当にって……説明書も無しにオイラには解りませんよ!?
仕方がないので、解る人に聞いてみよう。
「なぁ、どれが目当ての魔法陣か解るか?」
ぴょこ☆
「指を差していくから、“当たり”のトコロで教えてくれ」
ぴょこ☆
ぴょこ☆
ぷい☆
ぴょこ☆
ぴょこ☆
「待て、もしかして……欲しい魔法陣全部に反応してないか?」
ぴょこ☆
まったく、残念なコだよ……全部写せってか?
仕方がないので☆導きの書☆が欲した魔法陣を纏めて集め、描き写した。
「とりあえず、君が自ら魔力を“吸収”できる様にしたい。その為の魔法陣だ」
ぴょこ☆
お昼の時間を忘れそうになるくらい没頭し、次の日も掛かって必要な魔法陣の書写に成功した。
ついでに……紅玉の魔石を細かく砕いて固め、魔力を溜め込める事が出来る栞を作り、☆導きの書☆に挟み込んだ。
因みに、栞の材料はどの種類の魔石にするか☆導きの書☆に聞いて確認した。
作り方は、其の辺に転がっていた本を参考にした。ホント無造作で適当に色々埋まっているよなぁ……
ぴょこぴょこ☆
☆導きの書☆は嬉しそうに新しい栞を上下させ、感情を表現している。
うんうん、なんだか可愛いぞ。




