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「白雪姫。貴女に再び(まみ)える日を、私はずっと心待ちにしておりました」


見学と唆されて連れてこられた亜姫(あき)は、そのまま演劇班に迎え入れられ、まんまと王子の台詞を朗読させられていた。

部活に顔を出した亜姫(あき)に、演劇班だけではなく、噂を聞いて体育館に顔を出した衣装班まで喜び、一悶着あってからの練習で、亜姫(あき)も七人の小人の中に同じクラスの子を見つけ仲良くしてほしいとお願いすることが出来て、非常にモチベーションが上がり、そのまま(さえ)にのせられた結果である。

アリーシャとしても(ようや)く王子役と読み合わせ練習ができるようになりそうで、ありがたいことであった。


真由美(まゆみ)に声がいいと褒められた亜姫(あき)は、多少(つまず)くことはあるが、初めての練習にしては上出来と言っていいくらいに、台詞をちゃんと声量や速さを意識して読むことが出来ていた。

このまま正式に入部して王子役をやってくれないかなあというアリーシャの願望は、気の変わらないうちに提出させようと、入部届をペンを用意して練習終わりを手ぐすね引いて待っている(さえ)によって叶うことになるだろう。


六月も終わりに差し掛かった今日、(ようや)く役者が揃ったという形だ。

これからこのメンバーで、沢山の演技練習をして劇を完成させていくのだと思うと、楽しみやら緊張やらで胸が高鳴った。

そして、そう言えば演劇部は王子役も見つかって動き出したところではあるが、連携している英会話部の方は大丈夫なのかななんて、ちょっとした疑問が頭の端に沸いたが、台本を読み終えた亜姫(あき)が入部をしてくれるという話になって、その疑問はどこかへと飛んで行ってしまっていた。

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