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第三部 結愛√END「恋のおまじない」
case.2
「当たり前だ。見つかったに決まってる。」
よりにもよって、お前がそれを聞くのかよ。ったく、大事なことはいつも自分から言うくせに、こういう時は何も言わないんだな。
‥‥‥まあでも、そっちの方が嬉しい。俺としては、先に言われるよりも自分から言う方がいいと思ってしまう。
良い意味で、結愛には本当に振り回され続けた。そのおかげで気づけたことがある。知れたことがある。‥‥‥特別だと感じたんだ。俺が今まで信じてきたものは、きっとコレとは正反対のことだ。だからこそ、結愛への好意が芽生えていることに罪悪感を持っていた。けれど、それでも結愛への想いを抑えることなんて出来なかった。俺には『恋』というものが初めてだった。日に日にそれは大きくなっていって、いつしか、そのせいで苦しむことの方が多くなった。この気持ちを、結愛への想いを伝えたい。この想いにだけは嘘をつきたくない。
彼女の手を握りしめ、笑顔で告げる。
「俺は、結愛のことが好きだ。俺は結愛のことを『特別』だと思ってる。‥‥‥今も。これからも。」




