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第二部 BAD ENDⅡ「選択。その意義」
第二部 第六章より
case1
『結愛に駆け寄る』
ふと、昨夜のやり取りを思い出す。
『関わらないでくれ』
これは自身の問題だからだと。自身が解決すべきものなのだと、強い瞳が語っていた。
そうだ―――。
彼のことを真に尊重するのなら、私は関わるべきではない。仮に私が関わり続けることで、彼の選択や在り方を歪めてしまうかもしれない。もしそうなったら、私に責任なんて取れるわけがない。であるのならば、この選択は決して間違っていない。
彼が結愛に、ああもきつく当たる理由は分からない。だが、意味も無しにそんなことはしないだろう。きっと、そうする必要があったから、あんなに『らしくない』ことをしたのだ。ならば、私が介入する必要はない。関わる必要はない。
「バカ‥‥‥」




