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Interlude「叶わぬユメ」
まただ。
また、この浮ついたような浮遊感を感じる。
目線を下から前へ向けると、そこには一人の青年と、制服を着た女子生徒らしき人物一人がいる。
二人は河原の一本道を一列で歩いており、少しだけ二人の距離は離れていた。
青年は女子生徒の前を歩き、何かを話しているようだった。だが、俺にはその声は聴こえない。
女子生徒は彼の言葉を聴き、口角を上げる。そして、からかうかのように意地悪そうな笑みを浮かべる。
「後ろ姿はカッコいいですね。」
なぜか、彼女の声だけが聴こえてきた。
「私は、ただお礼をしに来ただけなんです。」
彼女は唇をきつく締め、歩みを止める。
再び、いつかのノイズ音に襲われる。
その先を聴いてはいけない。
俺がオレで在り続けるには、ここにいてはいけない。
ああ―――また会えたらいいのに―――




