爆発と崩壊
「担イシ者タチ」第11話です。
今回は少し短いです。
よろしくお願いします。
ショッピングモールの中はすでに煙が充満していた。煙を感知したスプリンクラーからシャワーのように水が噴き出し、炎もない廊下を水浸しにしている。
どうやら爆発したのは最低でも二階上……三階より上のフロアであったらしい。
「エレベーターは止まってる……階段で行くしかないかー……」
銅鈴はエレベーターのボタンを押して反応がないことを確認した。
「あ、鈴、ちょっと待って。リンクする」
「りんく? 勇者?」
「いや、Zの伝説の主人公じゃないから……。私の魔術……覚えてるよね。ほかの人を回復させるっていう……」
「うん、確か自分だけ回復できないんだよね……」
「そう。なんかこの魔術が手に入った時に声が言ってたんだけど、私は他人と魔力を共有することができるらしくて、傷の回復や魔力の増幅ができるらしいの。だから、私と鈴の魔力をリンクする」
「わかった……。で……どうすればいいの?」
「鈴は何もしなくてもいい。小規模のリンクなら私から一方的にできるから」
祈はその場で膝をつき、手を組んで祈った。
すると、祈と鈴の周りが淡い緑色の光に包まれ、そして二人の頭上に収束して散開し、消えた。
「やった……できた。これで鈴の魔力が私の魔力と共有されて、傷も自然に治癒されるようになるよ」
「ありがとう、祈」
「ううん……私は戦えないし……このぐらいしかできないから」
祈は立ち上がって膝に付いた砂などをはらい落した。
「じゃあいこっか。多分三階だね」
「うん」
祈と鈴は階段へと足を進めた。歩いている途中で鈴が口を開いた。
「気を付けて……この階におりてきてるかも……」
「うん、そうだね……。あ、鈴……ちょっと待って」
「何? もしかして怖いの?」
鈴が少し笑いながら後ろにいる祈の方へ振り向いた。
「違う。あの階段の上……魔力を感じる……」
祈は階段の上を指した。
それを見て鈴が階段の上の方へ視線を向ける。
「! ほんとだ……。これは気を付けた方がいいかもね……」
「うん……。! 鈴!」
「え……」
祈の言葉に反応して鈴が振り向いた。
その瞬間、
「ドガーン!」
と言う爆音があたりに轟いた。
瓦礫の山が雨のように祈たちの上から降り注ぐ。
「! 祈!」
鈴が祈を瓦礫から守ろうと駆け出す。
瓦礫は鈴と祈を覆った。
爆発音、瓦礫の量などから考えると、どうやらその建物は完全に崩壊してしまったようだった。
読んでくださりありがとうございました。
最近学校の課題に追われる日々で少し日付の感覚がくるっています笑
普通の高校よりだったら春休みの課題が読書感想文だけなのでしょうが、なぜかうちの学校ではどっぷりと春休みの宿題が出されていました。マジでしんどかったです笑
さて、今回の話ですが、ピンチになっちゃいました。ですが、ここで終わりではないので、次の話に期待してください笑
次回の投稿は4月25日0時になります。
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