初任務
AM5:00
浅木「おい、兵器おい。起きろ。」
ゆか「ん”、、もらはら、、」
浅木「今日は体の使い方を教える。主に足と左腕だ。」
まだ目が覚めていない様子のゆかの口にパンを突っ込む。
りんもあくびをしながら自室から出てくる。
三人とも朝食が終わり、訓練場に向かう。
浅木「お前、足の使い方がなってない。
お前、ぴょぴょーんなんだよ。」
ゆか「は?」
浅木「だから、ぴょぴょーんを、
ドンッッ!!!
に、変えるんだ。」
俺がそういった瞬間、周りの空気が凍った。
りん「えーと、、、」
ゆか「うっわ!おにいさんせつめいどへた!!!!
ぼくより日本語下手なんじゃない?!」
浅木「よし。お前は今日から毎日腕立て1000回コースな」
ゆか「おにいさん大好き」
浅木「だからぁ、、お前の足の使い方が、ぴょぴょーんなの!!
ぴょぴょーんから、ドンッッ!!!に変えるんだ。」
ゆか「こういうこと??」
ゆかが真剣な顔で変な足の動きをする。
浅木「そうじゃねぇ。こうだよ。」
そうして足と腕の基礎練習が始まった。
そして手合わせの時間
浅木「行くぞ。」
俺がそう言うとゆかは身構える。
俺は受け身を取ろうとどこから攻撃を加えてくるかよく観察していると、
突然ゆかの姿が見えなくなった。
すると後ろから声が聞こえる。
ゆか「こっちだよ」
俺はその声に一瞬で反応し、足を高く上げ回す。
するとゆかはそれを華麗に避け、背後に回り込む。
前より足の使い方がきれいになっている。
確実に足が当たりそうなところで避けてくる。
自分でギリギリを責められるようになっていて、成長を感じた。
俺はゆかの腕を強く掴み床に叩きつける。
ゆか「はっ、?!」
ゆかはしばらく放心状態だった。
浅木「はっ、、これが次学ぶ、格闘技だ。」
ゆか「ねぇ!!!負けそうになって焦ってその技使ったでしょ!!!」
浅木「何のことだか。」
ゆか「こいつ、!!」
ゆかは歯ぎしりしながら俺を睨みつけるが、りんによって勉強机へ連行されていった。
翌日、格闘技の基礎について教えてやった。
ゆかの身のこなしが段々と軽やかになってきて、日本語も流暢に話せるようになっていった
前までは「人間の見るもの」といって毛嫌いしてきた絵本も読むようになった。
ゆかは人間に興味を持ち始めた。
それと同時に、ゆかが待ち望んでいた、エネミー討伐の日がやってきた。
浅木「おい兵器。」
ゆか「あんだよ」
浅木「いいか?今までやってきた練習の成果をすべてここで発揮するんだ。」
りん「ゆかならできるよ!!一緒に頑張ろうね。」
りんはゆかと出会った時のようにゆかに手を伸ばす。
その手をしばらく見つめてから、ゆっくりと取った。
ゆかは少し照れくさそうに下を向いていた。
するとエネミーのうめき声が聞こえてくる。
りん「うちらは全力でサポートするからね!!」
そう言って俺は茂みに隠れ、ゆかの行動を見守る。
ゆかは初めての無線で
「午前24時38分52秒、怪力型エネミーをあずき町付近で発見。
直ちに処分する。」
そう言ってゆかはエネミーに突っ込む。
エネミーはゆかの方に刃先を向けて、強く腕を振るう。
ゆかは避けきれず、頬を切る。
少し顔を歪めながらも、攻撃を続ける。
しばらく見守っていると、突然ゆかがふらついて倒れこむ。
隣でりんはゆかを援護しようと立ち上がったが、俺はそれを手で静止した。
浅木「まて、あれもあいつの、、作戦だ。」
りんは渋々再びしゃがみ込む。
案の定エネミーはゆかに攻撃を加えようとし、横たわっているゆかに近づく。
すると、エネミーが動かなくなり、ばらばらになって地面に落ちてゆく。
辺りはエネミーの血液でいっぱいになった後、ゆかが起き上がる。
そして無線で報告する。
ゆか「午前24時55分13秒、怪力型エネミーをあずき町付近で討伐。
処理係への連絡はこちらでしておく。人目のつかないところで処分を頼む。
任務完了。」
無線で「任務完了」と伝え、無線を切ると仕事は終わり。
そこから自由に過ごしていい事になっている。
ゆかが任務完了といった瞬間、りんがゆかに飛びつき強く抱きしめる。
りん「すごい!!すごいよゆか!!完全勝利だよっ!!」
頭を撫で回されて混乱しているゆかをみて、俺は口を開く。
浅木「、、よくやった。」
ゆかの表情は明るくなり、ニッコリと笑って俺に言う。
ゆか「まぁ、兵器ですから!!」




